「出張シェフ」として脱サラした29歳、半年で最高月収60万円に

日本の飲食店では下積みが大事で、料理は一切やらせてもらえなかったので、環境の違いには驚きました。おかげで、料理の腕も少しずつ上げることができたんです」

◆料理長への昇進は考えずに出張シェフの道へ

 ビザの更新が切れるタイミングで帰国した後、知人の紹介で銀座1丁目のイタリアンレストランへ入社。正社員としては初の店舗だった。

 そこで2年ほど経験を積んでからは、またも知人の紹介で武蔵小杉のイタリアンレストランへ転職し、今度は副料理長として働くことになる。

「副料理長のポジションでは、コース料理のメニュー決めや食材の選定など幅広い業務を担当するようになりました。今までは目の前の調理に集中するだけだったのが、一気に視野が広がったんです。ここでの経験は今でも活きていると思っていますね」

 雇われで勤めながら、さらに経験を積んで料理長を目指す。そしていつかは自分のお店を出店し、オーナーシェフとして独立する??。

 一般的にシェフのロールモデルとして描く青写真だが、福士さんに限っては「料理長にはなりたくないと当時から思っていた」と話す。

「先輩である料理長の働きぶりを見て、自分には無理だなと感じていました。ポジションが上がればその分大変になるし、プライベートも削られてしまう。

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