ムロツヨシが“喜劇役者”を名乗るワケ。両親の離婚、長い下積み、借金を経験しても

魚市場のバイト代だけでは当然どうにもならず、借金が一気に増えました。高校の同級生たちの間で、連絡網が回ったみたいです。「ツヨシから連絡くるぞ! 気をつけろ!!」って(笑)。でも、向こうは僕が駆け出しの頃に「ツヨちゃん、困ったら言ってよ」ってなことを言っちゃったもんだから、こっちはそれ覚えてるから詰めて詰めて、「確かに言ったよな〜」と、みんなお金貸してくれました。支えてもらいましたね。

――そういうときは、「夢を叶えるためなんだ」とか、お金の使い道をちゃんと説明するんですか?

ムロ:いや、そこはドライです。「いいけど、いつ返せる?」で会話は終了。僕の夢を聞こうとする同級生はいなかったです!(笑)

◆不幸自慢じゃなく幸せ自慢なんです

――ムロさんのルーツについてお伺いしたいです。’17年、41歳のときに刊行した初の著書『ムロ本、』で、自身は「喜劇俳優」であると宣言されました。その原点は、4歳のときに両親が離婚して、親戚の家に引き取られたことでした。同書に収録されたノンフィクション色が強い短編戯曲では、幼少期の出来事全体を「これは、喜劇。」という言葉を印象的に用いて、悲劇から喜劇へと引っ繰り返していましたね。

ムロ:だって本当に、ぜんぜんかわいそうじゃないんですから。昔、ある人に「不幸自慢じゃないか」と言われて悩んだことがあったんですが、そのときに出した答えは「幸せ自慢と一緒だけどな」と。

関連記事(外部サイト)