岸田首相が政治家になったのは「差別」問題がきっかけだった



「差別は駄目だ」と書くのは、そこに差別が存在するからです。クラスで動物園に行った際、「二列に並んで隣の人と手を繋いで」という先生の指示に従おうとした岸田首相は、隣にいた白人の女の子に手を繋ぐのを拒まれました。最初は意味がわからなかったものの、すぐに自分が差別されていることに気づいたと言います。その時のことについて、彼は次のように振り返っています。

「分け隔てなく遊んでくれる白人の子がいる一方で、動物園で手をつなぐことを拒否したあの一瞬の表情が記憶から拭えません。 やや大仰に言えば、このことが、私が政治家を志した原点とも言えます」。

 やる気や心構えは人間関係を意識した時に生まれます。単にお題目として「差別はよくない」と唱えても、そのために行動できるようにはなりません。誰かを相手にして自分自身が経験したり、他人の体験談に共感するからこそ、その時に込み上げてきた感情がエネルギーになって行動できるようになります。岸田首相はそれを小学生のときに経験したのです。

◆行動する友人の影響

 岸田首相が政治家になったきっかけはこれだけではありません。早稲田大学に進学した彼はそこで防衛大臣などを務めた岩屋毅衆議院議員と出会います。この岩屋議員について、岸田首相は「岩屋と知り合ったことで将来の選択肢に『政治家』が現実味を帯びて加わった気がします」と記しています。

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