鬼才・園子温がニコラス・ケイジとタッグ。還暦にしてハリウッドデビューできた理由



園:いや、もともとは引きこもりだったんだよ。映画は自分が手を出すものではないと思っていた。クラスでもあんまり協力的ではなかったし、文化祭からも逃げ回ってた。団体行動がダメなんです。だから、当時は映画監督なんて考えもしなかった。

17歳で詩人デビューしたけど、それは一人で言葉と戯れていればいいだけなので。あと、手塚治虫が好きだったから、漫画家になりたいなぁ、というのはあったかな。漫画も一人でできるからね。

――それがどうして、多くの人を巻き込んで映画作りの世界に入っていったのでしょうか。

園:童貞を失ったのが大きかったかな(笑)。引きこもったまま、彼女もできずに一生童貞かと思っていたけど……あの頃はパンクが好きで、スターリンとか、ボアダムスの前身だったハナタラシとか、とにかく素っ裸になって破壊している連中が多く、自分も裸になって外へ飛び出して破壊してやろうって。

何か危ないことを繰り返すことで、社交性とまでは言わないけど、少しずつ自分の気持ちが外に向かっていきました。寺山修司の映画『書を捨てよ町へ出よう』にも影響を受けたね。それで上京し、22歳で大学に入って、一人で映画を作るようになったら、少し突破口が見えた。すると23歳で彼女ができ、童貞を失った。その途端に社会性を帯びたんですよ。

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