鬼才・園子温がニコラス・ケイジとタッグ。還暦にしてハリウッドデビューできた理由

そこで小学生のときに、テレビで流れていたハリウッド映画をウキウキしながら観ていたのを思い出したんです。なんか映画を勉強しすぎて、難しく考えていたのかなって。あのプリミティブな興奮を忘れるものか、ゴダールなんか知らない、ってね。今もそれが柱になってる。

◆心臓が1分間止まり想定外のハリウッドに

――そのプリミティブな興奮は、本作にも余すところなく受け継がれています。挑戦と挫折を繰り返し、念願のハリウッドデビューですね。

園:正直にいえば、最初に思い浮かべてたのとはまったく違うんです(笑)。アメリカでデビューするときは、もう甘えないぞ、単身でハリウッドに乗り込み、スタッフもキャストも全員外国人のなかで、映画を作る。心細いかもしれないけど、ハリウッドデビューにはそのぐらいの勇気が必要なんだ!と心に誓ってた。なのに、今回の作品の撮影場所は日本の滋賀県彦根市が中心だし、スタッフやキャストもほぼ知り合い(笑)。だからニコラス・ケイジやソフィア・ブテラたちがゲスト出演で海外から来てくれたって感じでした。

――想定と違うものになったのは、ご自身の病気のこともあって?

園:そうですね。病気は想定してなかった。2年前、心筋梗塞で倒れて集中治療室に運ばれたんです。心臓が1分間止まってたんで、そのあいだに霊界も行ってたんですけどね。

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