『イカゲーム』大ヒットの理由は「最後の5分」にあり? 精神科医とホラー作家が分析

『イカゲーム』大ヒットの理由は「最後の5分」にあり? 精神科医とホラー作家が分析

豪・シドニー港に「イカゲーム」の第1話に登場するヨンヒ人形の高さ4.5mのレプリカが出現し、コスプレした大勢のファンが撮影に訪れた。コスプレの容易さもこの作品の特徴

Netflixのドラマ史上最大の視聴者数を獲得し、同社に1000億円以上の価値をもたらすといわれる『イカゲーム』。第2シーズンの制作も発表された大ヒット作は、なぜ、これほどまで多くの人の胸に刺さったのか……?

◆エンターテインメントのおもちゃ箱的な作品

 自身のYouTubeチャンネルは30万人を超える登録者数を数え、多くの著作を持つ精神科医の樺沢紫苑氏。少年時代は「アメリカに憧れる」映画少年で、現在も年間100本以上の映画やドラマを視聴するドラマフリークだ。

「『イカゲーム』は観始めるとなかなか止められなくなる作品で、短期間で非常に面白く観ました。ですが、過去のドラマと比べてものすごい傑作とは思っていません。物語の設定は、ファン・ドンヒョク監督が公言するように『カイジ』(’96年)や『LIAR GAME』(’05年)を参考にしており、“パクリ”といえば聞こえが悪いですが、うまくモデリングされている。

 格差をしっかり描いたのは『パラサイト 半地下の家族』(’19年)の成功を下敷きにし、毎回脱落者が出るパターンは、リアリティショーの要素を盛り込んだ。成功作を集大成し、戦略的に作られたエンターテインメントのおもちゃ箱的な作品だと思います」

 樺沢氏は、余暇時間の過ごし方として配信ドラマ最大のライバルは、世界のプレイ人口が27億人ともいわれるゲームだと指摘する。

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