年収300万円未満の"ほぼ貧困"層が増加 家庭内のコミュニケーション不足で貧困加速も

年収300万円未満の"ほぼ貧困"層が増加 家庭内のコミュニケーション不足で貧困加速も

記事まとめ

  • 15%を超える貧困率が社会問題となっているが、年収300万円未満の"予備軍"も増加
  • 貧困要因として20代の就活失敗、病気、家庭内のコミュニケーション不足があげられる
  • 家庭を支えなければというプレッシャーが不和の原因となり家庭内暴力に繋がることも

年収300万円未満の“ほぼ貧困”層におちいる3つの要因

年収300万円未満の“ほぼ貧困”層におちいる3つの要因

年収300万円未満の“ほぼ貧困”層におちいる3つの要因の画像

15%を超える貧困率(等価可処分所得が中央値の半分を下回る相対的貧困者の割合)が社会問題となっている日本だが、その予備軍の増加も深刻化している。

◆“ほぼ貧困”に陥ってしまう家族の共通点とは?

「すでにギリギリの生活を強いられ、少しのトラブルがあれば、一気に深刻な貧困状態に陥る。そんな瀬戸際にいる家庭は確かに増え続けています」

 世帯年収300万円未満の“ほぼ貧困”層の増加について、そう指摘するのは、社会福祉士の藤田孝典氏。その背景として「雇用の劣化」を藤田氏はまず挙げる。

「昨今、求人自体は正社員も含めて数多くありますが、あまりにも質が悪い。終身雇用を前提とした、いわゆる日本型雇用とは性質の異なる“名ばかり正社員”が大半。昇給も昇進もなければ、身につくスキルもない。会社側には長期にわたって雇い続ける気もありません」

 そうして20代のうちにまともな職を得られなかった人はその後、よくて現状維持。多くはより劣悪な就労環境を余儀なくされる。

「いまや共働きでなければ、まず家庭を支えられない社会環境にもかかわらず、いまだに30〜40代男性が『家族を一人で支えて一人前』といった旧態依然とした価値観にさらされる機会があります。そういったプレッシャーが家庭不和の原因となり、深刻な場合は家庭内暴力へと?がってしまいます」

 さらに家族とのコミュニケーション不足もまた貧困を加速させる。

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