なぜ日本政府は、米軍基地からコロナ感染者続出でも物言うことすらできないのか?

ただ、これは保守、リベラルといったイデオロギーと関係のない単なる利益分配に過ぎません。「9条を守れ」という人と「改憲しなければ駄目だ」と言っている人でも、自分の安全と財産を守りたいという点では同じです。私から見れば、いわゆる戦後保守も革新も同じ穴のムジナにしか見えません。

―― 冷戦崩壊の影響はありましたか?

福島 平成の御代になって、冷戦が崩壊したことと日本の停滞というのは軌を一にしています。世界のゲームのルールが変わったのです。東西陣営が分かれている中、日本は米国の庇護のもとで、経済成長を優先していればよかった。戦争や外交をテレビ画面の向こうのものとして扱い、自分たちは何も考えず、ただ餌を食べてぶくぶくと太ってきた。まさしく家畜人です。経済的には繁栄しましたが、心は卑しくなりました。やがて東西冷戦が終わったことで、我々を囲っていた豚小屋の柵がなくなりました。そこで、日本人は目覚めたか。逆です。日本人は今に至るまで自ら柵があるものとして振る舞い続けています。もうご主人様の米国は餌をくれません。逆に育てた豚を中国と分けて食べようとしています。収穫の時期が来たのです。にもかかわらず、豚は喜んで肉を差し出そうとしている。自らの肉を差し出すことが賢い生存方法だと言っている。異常だと思いませんか?

◆朝貢リストとしての年次改革要望書

―― 「自民党+米国」のセットしか政治的選択肢がないという強烈な固定観念をなぜ崩せないのでしょう?

福島 戦争に負けたトラウマと冷戦思考から抜け出せていないからでしょう。

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