なぜ日本政府は、米軍基地からコロナ感染者続出でも物言うことすらできないのか?



 しかし、東京の両国で江戸時代から商売を営む私の家は米軍の空襲で大変な目にあった。神楽坂にあった立派なお屋敷も全て焼かれた。命より大切にしていた書画骨董も全て灰になった。福島家は戦争で没落した家系なのです。曽祖父は傷心のなか死んでいきました。でも、そんなうちよりも、家族を亡くし、財産を亡くし、もっと悲惨な目に遭った人の話を、幼少時に祖父母から聞いてきました。私は米軍が無辜の民を殺戮し、貴重な文化財を焼き尽くしたことを忘れていない。だから、いずれ米国ともう一度戦う時は勝つつもりで役人をやっていたんだということを伝えたら、「福島先生がそんなことを思っているとは考えていなかった」と驚いていました。それからは米国大使館からお祝いもお誘いもなくなりました。

―― 日本は米国の核の傘に守ってもらっているんだから、米国に頼るしかないという意見をどう思いますか?

福島 そういうあなたは何を守りたいんですか? と問いたい。命でしょうか? 金でしょうか? それよりも我が国、我が民族が歴史的に育んできた価値観を守ることの方が大事なのではないでしょうか。米国の核の傘がないと生きていけない、9条を改正しないと生きていけないという議論の安っぽさは、守るものが所詮は命や財産でしかないからです。人間にはもっと大事で根本的な守るべきものがあるはずです。

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