なぜ健康法は意見が割れるのか?エビデンスにも信頼度のランクがある

なぜ健康法は意見が割れるのか?エビデンスにも信頼度のランクがある

なぜ健康法は意見が割れるのか?エビデンスにも信頼度のランクがあるの画像

90分周期を守った6時間睡眠、うがい薬でコロナ予防、梅干しや甘酒などの発酵食品は体にいい……これまで我々が正しいと信じていた健康習慣の中には、実は体を害する危ない行為が存在する。健康になるつもりが、かえって不健康になる日常の意外な習慣とは?今回は、医師の松村むつみ氏に健康法はなぜ意見が割れてしまうのか聞いてきた。

◆エビデンスには信頼性のランクがある

 専門家によっては、正反対の健康法を提唱をすることがよくある。その原因について「採用するエビデンスの信頼度の違いから起こっている」と述べるのは、医師の松村むつみ氏。

「最上位は、複数の研究を統合して結果を出したメタアナリシスやシステマティックレビューです。これらを経て治療や診療のガイドラインが作られます。その次は、『治療を行う群』と『治療を行わず観察だけする群』に無作為に2つに分ける『ランダム化比較試験』が続きます」

◆試験管や動物実験の結果は最低ランク

 つい信頼してしまいがちな試験管や動物実験の結果に関しては、最低ランクだ。

「動物実験で効果が出てもヒトを対象にした研究で証明できないことは多い。『○○の成分でマウスが長生きした』などの情報を鵜呑みにするのは危険です。健康法に複数の情報が混在する場合は、よりエビデンスの信頼度が高いものを確認することで医療リテラシーは高められます」

 エビデンスの罠を知り、「脱情弱」を図りたい。

【医師・松村むつみ氏】
放射線診断専門医、核医学専門医、医療ジャーナリスト。’17年よりフリーランスの画像診断医に。人間ドックでも勤務。著書に『自身を守り家族を守る医療リテラシー読本』(翔泳社)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[危ない健康習慣]―

1

関連記事(外部サイト)