落合博満が選手会を脱退した日??同級生の田尾、中畑が語るFA制度誕生の裏側

落合博満が選手会を脱退した日??同級生の田尾、中畑が語るFA制度誕生の裏側

取材陣を自宅に招き、リビングで取材に応じてくれた中畑清

◆“昭和28年生まれ”という共通点

 人間、3人集まれば諍いが起こると言われる。組織に属していれば、喧々諤々の言い争いやいがみ合いが生じるのは当然のことだ。華々しく見えるプロ野球界においても同様。選手同士、監督と選手、コーチと選手、フロントと選手……90年近い歴史の中で、数々の“確執”が取り沙汰されてきた。

 なかでも、’05年シーズンに東北楽天ゴールデンイーグスの初代監督を務めた田尾安志の1年限りでの解任劇は、17年経った今でも語り草となっている。先月発売された『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社刊)では解任劇の真相を描いているが、田尾のキャリア、人物像を深掘りするなかで中畑清にも話を聞いている。田尾と中畑は同級生であり、“28会(にっぱちかい)”という1953年(昭和28年)度に出生したプロ野球選手たちの親睦団体の仲間だからだ。

◆選手会会長の中畑を“28会”がサポート

 28会のメンバーは、中畑清、真弓明信、梨田昌孝、落合博満、羽田耕一、吹石徳一、若菜嘉晴、藤瀬史朗、定岡智秋、庄司智久、岡義朗、大町定夫など、のちに監督、コーチになってプロ野球界に貢献した面々の名が並ぶ。昭和28年生まれはいわゆる“豊作”の年だったのだ。

 ’85年、中畑清がプロ野球選手会会長として選手側の権利の拡張を求めてNPB側と闘っているときも、この28会が全面協力して中畑を支援した。

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