東大生たちが本気で語る実話怪談。偏差値75の世界でみえる恐怖体験とは

何か物凄い人間の業みたいなものを強烈に感じました。

 あと、統合失調症と診断された方のお話の、『救世主になった男』も衝撃でした。入院中の病院で彼は様々な怪奇体験をするのですが、それは怪異なのかそれとも病気の症状なのか。自身のことをノストラダムスの大予言で謳われた「救世主」だと思い込んでいた彼は、「将来、宇宙人が人間と話すとき英語を使ったら、それは救世主としての僕が彼らと取り決めたことですから」と真顔で言うわけです。聞き手はそれをどう捉えればいいのか。少年時代に天才と呼ばれた神童が東大に入って挫折を味わった挙句に、統合失調症にかかり非常に特殊な体験をしてしまう、そういう視点に立つと、これこそが『東大怪談』と言えるのだろうという思いを強くしました。

――最後の「トラウマプロデューサー」は、ちょっと違った意味で強烈でした。飛田新地(大阪の歓楽街)で酷い目に遭う少年時代の話が面白すぎて(笑)

豊島:これ、怪談を超えて“猥談”ですよね。インタビュー中は大笑いして聞いていたんですが、いざ文字に起こしてみたとき初めてその壮絶さに気がつきました。「こんな酷いこと載せて大丈夫かな」って思い始めて、編集の角さんに一応確認したら「大丈夫でしょう!」と背中を押してくれたので、お弔いみたいな気持ちで書きました。

◆話者の個性を際立たせる東大ポイント&アンケート

――話者ごとに東大ポイント(豊島監督の総括)とアンケートが掲載されていますが、これによって、それぞれのパーソナリティーが色濃く出たと思います。

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