ネット上で売買される使用済みマスク「売られているものは偽物だらけでしょう」

相手は、ネットで使用済みマスクを買うような変態ですよ。だから、顔写真を送るときは、アプリで別人に加工した自分の写真を送ってます。つまり、実在しない女性の顔ですけど、元は自分の顔だから。定期的に買ってくれる人にはその都度、加工した写真を送ってリアル感を出していました」

◆「売られているものは偽物だらけでしょう」

 前述の通り「使用済みマスク」販売について、多くのマスコミが報じた。しかしその結果、「使用済みマスクが買えるのか」と、そうした趣味嗜好のある人に周知してしまい、「偽の使用済みマスク」販売者を後押ししてしまった側面もあると指摘するのは、成人向けグッズ販売店経営者のタカユキさん(仮名)だ。

 若い女性が下着や制服、衣服を販売するということは、いつの時代にもあった。とはいえ、実はどのタイミングにおいても市場は「偽物だらけ」だったという。

「いわゆる『ブルセラ』全盛期には、女子高生が店にやってきて対面で下着を売っていくこともあり、その場で写真を撮られたり、女性のリスクもそれなりにありました。

 一方、今の使用済みマスク販売は手軽で安心感があるのかもしれません。実際、売られているものは偽物だらけでしょう。ブルセラ全盛期でも、女の子たちが1枚500円程度の下着を彼氏にはかせて持ってくるようなケースもありましたから」(タカユキさん)

 今後、使用済みマスク販売がエスカレートすれば、危険な目に遭遇してしまう若い女性が出てこないとも言えず、しっかり議論されなければならない問題である。

<取材・文/山口準>

【山口準】
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。

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