「正社員の特権」を得るために奴隷になっていませんか?日本型雇用の矛盾

あれに戻るぐらいなら何でもいいやって思えましたから。多くの人が正社員にこだわって、せっかくのチャンスを逃しているのではないかと思います。仕事は形から入らないほうがいい。そのほうがチャンスは広がると思いますよ。

◆残酷なパイの奪い合いが始まった

 さて、すべての人が終身雇用の恩恵にあずかれた時代が終わると、残酷なパイの奪い合いが始まりました。1990年代中ごろから、その傾向は顕著になります。一部の人が正社員として採用されこれまで通り終身雇用で守られた半面、そのコースから外れた人は極めて不安定な雇用条件を飲まざるを得なくなりました。いわゆる、非正規雇用の問題です。

 この点について、誤解している人が多いので一言申し上げておきます。非正規雇用が増えたのは竹中平蔵さんのせいではありません。濡れ衣です。そもそも、非正規雇用という制度は1980年代から始まる働き方改革、多様な働き方といった国の政策に沿うものであり、竹中氏がひとりで作り上げたものではありません。元になる法律、労働者派遣法は1986年7月に施行されております。その後、この法律は何度も改正されています。竹中氏は2004年時点で経済財政政策担当大臣をやられていましたが、これは内閣府特命大臣であり労働者派遣法は管轄していません。

◆上級国民の正社員と奴隷の非正規雇用

 非正規雇用は、1950年から高度経済成長期にかけての出稼ぎや1980年代に増加した主婦のパートなども該当します。

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