日本社会は「出すぎた杭」を許さない?今も残る投資ジャーナル事件の風潮

日本社会は「出すぎた杭」を許さない?今も残る投資ジャーナル事件の風潮

ガーシー公式Twitterより

文/椎名基樹

◆詐欺師呼ばわりで逮捕された中江滋樹の「投資ジャーナル事件」

 1970年代後半から、株式投資の世界で「兜町の風雲児」ともてはやされ、やがて「投資ジャーナル事件」で逮捕収監された中江滋樹を扱った、世界仰天ニュースが面白かった。VTRの内容も興味深かったし、何より「仰天ニュース」は再現VTRのクオリティーがいつも高くて立派だ。

 投資ジャーナル事件は、中江の会社が保証金の10倍を融資すると謳い、580億円あまりを集めたことが詐欺行為に当たるとして立件された。中江滋樹は、無免許で融資し投資させた証券取引法違反は認めていたものの、自分が詐欺罪であるとは信じていなかった。しかし結果、詐欺罪として懲役6年の判決が下された。

 ゲストのアナウンサーの吉川美代子は当時このニュースを報道したが「中江に儲けさしてもらった人はたくさんいたのに、損をした途端手のひらを返したように、中江滋樹は詐欺師呼ばわりされた」と話す人も周囲には多くいた。しかし、報道としては大悪人として扱われていたとコメント。

 同じくゲストの経済評論家は、中江滋樹本人は詐欺とは思っていなかった、だから逃げも隠れもしていなかったしマスコミに顔を出し続けていた。兜町の風雲児ともてはやされている高揚感の中でいつの間にか詐欺に手を染めてしまったのではないか、と何だか曖昧なコメント。

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