21人の犠牲者を出したテキサス銃乱射事件。銃規制はなぜ進まない?

21人の犠牲者を出したテキサス銃乱射事件。銃規制はなぜ進まない?

写真はイメージです

―[鈴木涼美の連載コラム「8cmヒールで踏みつけたい」]―

5月24日、米テキサス州南部ユバルディの小学校で銃撃事件が発生。児童19人と教師2人が死亡した。犯人は地元の高校に通っていた18歳の男サルバドール・ラモスで、駆け付けた国境警備隊員らによって射殺。事件現場のロブ小学校には、花束や風船、ぬいぐるみなどが手向けられた。

◆セックス&ピストル

米テキサス州ユバルディの小学校で5月24日に起きた銃乱射事件は、学校内銃撃事件として最多規模の21人という犠牲者を出したこと、その多くが幼い子供であることから、深い悲しみをもたらした。

バイデン大統領は記者会見で、学校内だけでもここ10年で900件もの銃撃事件が報告されていることに触れ、銃規制強化を訴えた。ニューヨーク州のスーパーでの銃乱射事件で10人の命が奪われてからたった10日間。「もううんざりだ」という彼の言葉には緊迫感が籠る。

米紙によると’70年代以降の学校銃撃事件の死亡者数は200人以上。10年前に26人が犠牲になったサンディフック小学校での事件の後、銃規制の議論が盛り上がる瞬間はあった。

時の大統領オバマ氏が演説で涙を流したのは印象的だったが、共和党や全米ライフル協会(NRA)は頑なで、規制強化は全く進まなかった。

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