あらゆる資産を運用する専門家集団「ファミリーオフィス」の実態とは

あらゆる資産を運用する専門家集団「ファミリーオフィス」の実態とは

ローレンス・ホー氏は「メルコリゾーツ」などを運営し、マカオの新カジノ王と呼ばれる

最低でも3億円以上の金融資産が求められるプライベートバンク。資産家一族により特化した「ファミリーオフィス」は運用、管理、経営、承継、教育などの専門家集団で組織され、プライベートバンク以上に奥が深いサービスが提供されるという。知られざるファミリーオフィスの実態に迫った。

◆資産家一族に特化した専門家集団「ファミリーオフィス」の実態とは?

 もともと欧州の富裕層や貴族の資産を保全する地であったスイスで、資産管理や運用の知識と実績を持つ専門家と富裕層が連帯して会社をつくり、財産を運用したことから始まったプライベートバンク(PB)。PBで提供されるサービスは、「資産運用」(ウエルスマネジメント)と「資産管理・保全」(エステート・プランニング)の2つに大きく分けられる。

 香港でプライベートバンカーとして活躍するウェルズ・グローバル・アセット・マネジメントCEOの長谷川建一氏はこう説明する。

「短期間で高収益をあげる資産運用ができたとしても、その収益に高い税率が課されては手元に十分残りません。また、相続の発生で課税されて、長年かけて増やしてきた資産が減少してしまえば大きなダメージとなってしまいます。富裕層にとっては、資産が効率的に運用されることはもちろん、合理的・合法的に計画されてスムーズに承継されていくことも重要なのです。

1 2 3 4 5 次へ

関連記事(外部サイト)