参院選の候補・公約が出揃う。愚かな世界を嘆くよりマシな未来を志向しよう

参院選の候補・公約が出揃う。愚かな世界を嘆くよりマシな未来を志向しよう

写真/時事通信社

―[鈴木涼美の連載コラム「8cmヒールで踏みつけたい」]―

7月10日の参議院議員選挙に向けて各党の公約、候補者が出揃い始めた。自民党は憲法改正、防衛費増額などを掲げ、6月1日には河野太郎広報部長が参院選に向けた自民党の新たな政治活動用ポスターを発表。立憲民主党は物価高対策、教育無償化、安全保障を「生活安全保障の3本の柱」と強調するが、野党の足並みが揃わないなか、情勢調査では既に自民党が改選過半数を超えて圧勝との見方が強い

◆半分の「優しさ」の正体

下のお口と上のお口では言うことが違うし、右目と左目で見える世界が違う。5年ほど前、人生の非処女期間が処女期間より長くなったことに眩暈がしたが、今年の初めに、夜職だった時間より昼職の時間が長くなったことにも気づいた。それでも私の身体の幾分かはバージンな水でできていて、スレた心だけでできているわけじゃないと信じたいし、約半分は現代人で約半分は古代から続く売春婦であるとも思う。

右目を閉じれば社会にいくらか改善できる点が見つかるし、左目を閉じればどうせ変わらない世界で愚かに生きればいいと開き直る。統計すら書き換えてしまうような国の中枢に絶望しながら、自己負担が軽減された不妊治療で生まれた命(他人のだけど)に希望を抱く。

7月に予定される参院選に向け、各党の公約や立候補予定者が出揃いつつある。

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