「値上げ許容」発言で謝罪撤回に追いやられた黒田総裁の“功績”/倉山満

「値上げ許容」発言で謝罪撤回に追いやられた黒田総裁の“功績”/倉山満

黒田東彦総裁は、景気回復に向けて金融緩和を粘り強く継続する日銀の方針を示す中で発した家計の値上げ許容発言について、翌7日「誤解を招いた」と謝罪した 写真/産経新聞社

―[言論ストロングスタイル]―

◆参院選、既に与党は「消化試合」の如く、鼻歌交じりだ

 参議院選挙が終わるまで絶対に何も決断しないと、断固たる信念で決断している岸田文雄首相。そんな岸田内閣が高支持率だ。民主主義である以上、多数の国民が岸田内閣の存続を望む以上、やむをえまい。ただし、地獄に道連れにされるのは真っ平御免なので、己が正論だと信じる言論を説いていくしかない。

 それにしても愚論の多いことよ。

 昨年の衆議院選挙で枝野幸男とその徒党を放逐したまでは良かったが、油断したか。野党は半年以上、何の準備もしないまま参議院選挙を迎えようとしている。既に与党は「消化試合」の如く、鼻歌交じりだ。

◆野党のパフォーマンスの裏に、悪意を警戒すべき

 国会会期末恒例の内閣不信任案に合わせ、細田博之衆議院議長にも不信任案を提出した。やれ「議長のくせに選挙制度に注文を付けた」だの、「女性記者にセクハラ的言動を繰り返した」だの、ワイドショーや週刊誌に受けそうなネタで叩いている。そんなパフォーマンス、野党の票につながらないだろうに。

 ただし、そうした野党の行動の裏に、悪意を警戒すべきだ。衆議院議長と言えば、皇室問題のとりまとめ役だ。その議長の愚にもつかないスキャンダルを騒ぎ立てる。

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