天才打者・田尾安志が今明かす二度のトレードの真相「僕は中日を出てよかったと思っている」

天才打者・田尾安志が今明かす二度のトレードの真相「僕は中日を出てよかったと思っている」

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門田博光、田尾安志、広岡達朗、谷沢健一、江夏豊……昭和のプロ野球で活躍したレジェンドたちの“生き様”にフォーカスを当てた書籍『確執と信念 スジを通した男たち』。

 大男たちが一投一打に命を懸けるグラウンド。選手、そして見守るファンを一喜一憂させる白球の行方――。そんな華々しきプロ野球の世界の裏側では、いつの時代も信念と信念がぶつかり合う瞬間があった。あの確執の真相とは? あの行動の真意とは? 現役時代は天才打者の名を欲しいままにした男、田尾安志。そんな彼が選んだ「新設球団・初代監督」という茨の道。”信念の男”と呼ぶにふさわしい田尾の生きざまに迫る(以下、同書より一部編集の上抜粋)。

◆現役時代のフロントとの確執

 田尾は、現役時代に二度のトレードを経験している。

「一度目は“出され”、二度目は“出してもらった”」

 トレードされたこと自体は同じだが、意味合いは大きく違う。

 一度目の“出された”トレードは、’80年代で最も衝撃的かつ球界が震撼した大トレードだったと言われる。それだけに中日ファンは必ず一度は思ったものだ。

「もし田尾が中日にずっといたら楽に2000本は打てただろうに……」

 田尾に直接聞いても「自分でも2000本はいけたと思いますね」と即答するなど、揺るぎない自信のほどを覗かせた。

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