「Web3」インフルエンサー女性に聞く、NFTで“稼ぐ”ために必要なマインド

「Web3」インフルエンサー女性に聞く、NFTで“稼ぐ”ために必要なマインド

Web3インフルエンサーとして活躍するたぬきちさん

昨今、注目を集めているNFTやメタバース、クリプト(暗号資産)。いわゆる“次世代のインターネット”として表現されるWeb3が台頭し、2022年は「Web3元年」とも呼ばれている。他方、Web3がトレンドになりつつも、その複雑な仕組みや理解のしづらさから、近寄り難いと思っている人も少なくない。

 こうしたなか、Web3界のインフルエンサーとして、業界の発展に尽力しているのがたぬきちさん(Twitter:@web3_honey)だ。Web3関連のイベントやWeb3女子会「Web3Girls」を主宰し、Web3のトリセツや将来性について積極的に発信している。

 そんなたぬきちさんに、Web3の世界が今まさに熱い理由と、NFTやクリプトで稼ぐために必要なマインドセットを伺った。

◆今までやっていなかったTwitterで情報収集に励む

 たぬきちさんはもともと、FXや株といった投資で生計を立てていたという。

 転機になったのは2021年3月にDeFi(国や銀行などの中央機関を介さない分散型の金融システム)を知ったことだった。

「ビットコインを始めとするクリプト自体は少しだけ知っていましたが、DeFiの仕組みと出会ったのがWeb3に興味を持ったきっかけになっています。私は最初、初心者でも参加しやすいDeFiのプロジェクト『PancakeSwap(パンケーキスワップ)』のプレイヤーとしてサービスに触れていました。やっていくうちに、パンケーキスワップの面白さに気づき、Web3の魅力にはまっていったんです」

 その一方、Web3は非常に情報が多く、内容を理解するにはそれなりの努力が必要になってくる。たぬきちさんはどのようにして知識を蓄えていったのか。

「クリプト業界は、他と比べて4~5倍くらいトレンドの移り変わりが早いので、いち早く最新の情報をキャッチするために、クリプト界隈で活躍する人はTwitterに集まっていました。そのため、初めの頃はTwitterで情報収集を行っていましたね。また、『HashHub Research』というクリプトやWeb3の解説記事が掲載してあるメディアをひたすら読み、毎日勉強することを心がけました」

◆不確実性の高い業界の第一線で活躍する人に興味を持った

 SNSは今まで全くと言っていいほどやっておらず、Web3に興味を持ったのを機にTwitterのアカウントを開設したという。

 さらに、インターネットの知識もない状態からのスタートだったので、解説記事でわからない単語が出てきた場合は、都度検索して意味を理解していったそうだ。

 そして、Twiterで仲良くなった人と実際にイベントで会ったりすることで関係性を深め、何か疑問に思うことがあったら相談できる間柄を作ってきた。

「Web3はまだまだ黎明期。先行きが不透明でリスクを伴う場合も少なくない。そんな状況において、業界の最前線に立って活躍する人に興味を惹かれたんです。なぜ、人生をかけるくらい本気なのか。熱量が高いのかをこの目で確かめたいと思い、まずはお会いしてみようと考えました」

◆日本でWeb3に関わる女性は圧倒的に少ない

 クリプトやNFTといったWeb3のムーブメントは、国内外問わず盛り上がりを見せているが、グローバルと日本では何か違いはあるのだろうか。

 たぬきちさんは、「日本と海外での盛り上がり方や雰囲気はそこまで変わらず、カンファレンスに行っても違うのは規模感だけ」と答える。

「ただ気になったのは、海外の方が圧倒的にWeb3に関わる女性の比率が高かったことでした。海外のカンファレンスでのミートアップ(交流会)やNFTホルダーイベント(特定のNFTを所有している人だけが集まるイベント)に顔を出してみても、男女の比率は全く気になりませんでしたが、日本では女性が圧倒的に少なくて……。ときには、私ひとりの紅一点だったこともあります。

 日本だとどうしても、Web3にまつわるイベントや勉強会を開いても、男性が多くて女性が参加しづらい雰囲気があるんです。なので、そういう場に来づらいというか。あとは業界でよく言われる『DYOR(Do Your Own Research=自分で調べろ)』というのを気にして、なかなか気軽に相談できる人が周りにいないのも、ハードルが高くなってしまっている要因だと思っています」

 このような現状を打破するため、たぬきちさんは「Web3Girls」を企画し、女性がもっと気軽にWeb3に関われる土壌づくりに励んでいる。

「Web3に少しでも興味があったり、情報交換したかったりする女性が集まれる場所を作れば、もっとWeb3業界で活躍する女性が増える。そう願って、Web3の女子会を主催することにしたんです。8月に第一回を開催した際には50名以上の参加があり、とても手応えを感じました。これからも継続して開催していく予定で、Web3Girlsを通じて女性がWeb3業界へ気軽に入っていけるきっかけづくりをしていきたいですね」

◆次のクリプトバブルに備えた「仕込み」が重要になってくる

 クリプトを取り巻く今現在の状況としては、“冬の時代”と言われている。クリプトバブルの再来と言われた昨年とは一転、一気に相場が下落。

 市場に厳しい冬が訪れ、ベアマーケット(弱気相場)が続いているのだ。こうした市況感のなか、どのようなNFTやクリプトに張っておくのが得策なのだろうか。

 たぬきちさんは「来るべき次のバブルに備え、今から下準備をしていくのがすごく大事になる」と語る。

「投機的な視点で見ると、去年のクリプトバブルで勝てた人は、前々から着実に仕込んでいた人でした。つまり、今のような冬の時代だからこそ、Web3の前提知識を身につけておくのはもちろん、NFTやクリプトを買っておくこと。どのプロジェクトがいいのか、どんなNFTクリエイターに注目しておくべきか。など、次のバブルに何が跳ねるかを予測しながら、自分が投資できる等身大の範囲の中で、アクションを起こすことが肝になってきます」

◆将来性がある音楽やファッション系のNFTプロジェクト

 そんななか、ズバリ稼ぐためにおすすめな具体例もたぬきちさんは教えてくれた。

「まずNFTから話すと、個人的に注目しているのがミュージックNFTやファッションNFTです。この2つは、まだ世界的に見ても『こういうのが流行る』というフォーマットが決まっていないんです。なので、多くのプロジェクトがさまざまなユーティリティ(特定の権利や実用性を持たせること)を模索しているような状況です。音楽で言えばアーティストの楽曲をNFT化し、曲づくりに参加することができたり、アバター用のファッションNFTを購入してメタバース上で着用したりと、いろいろな可能性が見出せると思っています」

 そのほか、おすすめのNFTプロジェクトについては以下の3つを掲げる。

「大阪府の泉佐野市では、オリジナルNFTアートをふるさと納税の返礼品として提供していますが、そこのイラストを手がけたのが『Kawaii Girl NFT』というプロジェクトです。 ふるさと納税 × NFTという面白いコラボの事例で、今後さまざまな自治体でNFTが採用されるかもしれません。

 また、日本初のメタバースNFT『Metaani』は、アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさんとコラボしたりと、非常に勢いのあるプロジェクトになっています。そのほか、ポケモンのイラストを手がけるなど、日本を代表するイラストレーターのさいとうなおきさんが立ち上げたNFTプロジェクト『MEGAMI』も、大きな注目を集めています」

 この中でMetaaniやMEGAMIは、2次創作による商用利用が認められており、クリエイターの創作活動の活性化にも寄与しているという。

◆気軽にWeb3に触れられる体験型イベントを企画していきたい

 今後の展望としては、もっとWeb3が身近になるように、「さまざまな趣向を凝らしたイベントを手がけていく」とたぬきちさんは抱負を語る。

「10月23日と24日には『HONEYCON』という“Web3のテーマパーク”のようなカンファレンスを開催します。今までWeb3系のイベントはBtoB向けが多く、かつ値段が高い傾向にあったので、もっと気軽にWeb3に触れられる体験型のイベントを作りたかったんです。参加者全員が楽しめ、Web3初心者の方も面白いと思ってもらえるイベントにしていきたい。

 そのほか、ハロウィンやクリスマスなど、季節を絡めたイベントもやっていきたいですね。こういったイベントを通して、少しでもWeb3を知るきっかけになったり、興味を持ってもらえたらなと思っています」

<取材・文・撮影/古田島大介>

【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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