「あサ飯(あさめし)」がウマい。サウナシュラン特別賞のホテルサウナが凄かった

「あサ飯(あさめし)」がウマい。サウナシュラン特別賞のホテルサウナが凄かった

サウナ室は広さ13㎡。テレビはなくヒーリングミュージックが静かに流れる

空前のサウナブームにより、昨今、出張や旅行における宿選びでサウナの有無にプライオリティを置く人も増えている。

 サウナムック『BEST SAUNA vol.2』では、そんな「サ旅」で別格の地位を築くビジネスホテル「ドーミーイン」を全制覇したホテル評論家・瀧澤信秋氏による「ドーミーインサウナ3選」を紹介したが、何やらビジネスホテルでもラグジュアリーホテルでもない、そんな独自路線で存在感を強めつつあるホテルグループがあるらしい――。その実力はいかがなものか。サウナ好きの視点からチェックしてみたい。

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◆「サウナシュラン2020」で特別賞を獲得

 そのホテルグループの最新施設は東京駅から新幹線で1時間弱。“餃子の街”としてお馴染みの栃木県の宇都宮にあった。宇都宮駅東口の再開発によって、8月26日に開業した大型複合施設「ウツノミヤテラス」。JR宇都宮駅に直結した新しいランドマークとして大きな期待が寄せられている。

 そんな「ウツノミヤテラス」の核テナントとしてオープンしたのが「カンデオホテルズ宇都宮」だ。カンデオホテルズは、世界で唯一の“4つ星ホテル”をコンセプトに、ビジネスホテルとラグジュアリーホテルの中間領域として注目を集めるホテルグループ。ホテルチェーンで唯一、開発型の全施設にサウナと露天風呂を備えており「サウナシュラン2020」で特別賞を獲得するなど、サウナーからの支持も広がっている。

 大都市圏だけでなく、和歌山や長崎、熊本などの地方都市へも積極的に進出をはかっており、地域経済の活性化に注力しているのも特徴のひとつだ。

◆本場フィンランド製のタワーストーブが鎮座するサ室

 栃木県では佐野に続く2つ目の施設となった「カンデオホテルズ宇都宮」。サウナ室があるのは、最上階の14階「スカイスパ」。宇都宮市街を見渡せる広々とした展望露天風呂は開放感があり、浴場やサウナ室も、大きな窓からたっぷり陽光が取り込まれる明るく清潔な印象だ。

 浴場を入ってすぐ左手にあるサウナ室は、定員8名(現在は5名に制限)と決して狭くないが、栃木県で初導入となるSAWO社のタワーストーブがその広さを上回るパワフルな熱気を放っている。

 さらに、毎時00分と30分にオートロウリュがあり、時間帯によって湿度の変化がけっこう感じられた。タイミングによってサウナ室が違った表情を見せてくれるので、好みに合わせて時間調整するのも楽しい。

 ちなみに女性側のサウナは定員6名とひと回り小さいが、こちらもSAWO製のタワーストーブにオートロウリュ機能を備えており、男性側同様のサウナが楽しめる。

◆地上14階の露天風呂で「天空の外気浴」

 サウナにこだわりのあるカンデオホテルズだけに、動線もバッチリ。水風呂はサウナ室の目の前にあり、設定温度は17.5℃かつ弱バイブラ付き。サウナビギナーもヘビーサウナーも満足できる、バランスのよい水風呂が魅力的だ。

 そのまま露天エリアに進むと、広々とした露天風呂を囲むようにととのい椅子が並ぶ。どことなく上野の人気施設『北欧』を思い起こさせる、天空の外気浴は最高のロケーションだ。

 カンデオホテルズ宇都宮の「スカイスパ」は、ビジター利用も可能。15:00~23:00までのスタンダードパッケージは、タオル付きで1400円(栃木県民は200円引き)。さらに、6:00~11:00はタオル付きで1000円の朝湯パッケージという嬉しいプランも用意されている。

 正直、ホテルサウナでこれだけのクオリティを体験できるとは思っていなかったので、驚かされた。サウナ好きとして、あのサウナ室を見れば、カンデオホテルズへの信頼は揺るぎようがないのだが、客室もまた充実している。

◆開かれた「あサ飯(あさめし)」の可能性

 そして、個人的に「カンデオホテル宇都宮」でおすすめしたいのが朝サウナだ。カンデオホテルは朝食にこだわっており、毎日、朝食会場のオープン6時間前から調理をはじめ、作りたての料理を提供している。

 サウナは朝の6:00から利用可能なので、ぜひ軽めのセットをこなしてから朝食ブッフェに向かいたい。がっつりサウナで汗を流したあとは、塩っからいものや辛いものなど、パンチのあるサ飯を欲しがちだが、軽めの朝サウナには、素材にこだわった健康的なメニューが染みる。

 和風素材とのトッピングも考慮して出汁カレーを用意するなど、組み合わせて楽しめるメニュー作りを行っているので、サウナでクリアになった頭で自分なりのカスタマイズするのも一興。もう1時間早くからサウナが利用できれば更に嬉しいが、朝食×サ飯という新しいサウナの楽しみを発見できたことにまずは感謝を伝えたい。

<取材/文 森野広明>

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