RIZIN「花束騒動」中途半端な謝罪や釈明会見で、絶対に許してはいけない理由

RIZIN「花束騒動」中途半端な謝罪や釈明会見で、絶対に許してはいけない理由

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2022年9月25日に開催された総合格闘技イベント「超RIZIN」での「花束騒動」。試合結果以上に大きな話題となってしまい、いまだに事態は沈静化していない。現役時代は外資系金融機関に勤務しながら、第40代日本スーパーライト級王者まで上り詰めるという異色のキャリアを持つ元プロボクサーの細川バレンタイン氏も今回の暴挙に対して、強い憤りを表明。現在はYouTubeを中心に情報発信を積極的に行っている細川氏が「花束騒動」を改めて振り返る。

◆自分なら間違いなく蹴り捨てていた

 さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント「超RIZIN」で、朝倉未来選手とのエキシビジョンマッチに臨んだプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア選手に贈呈するはずだった花束を、ごぼうの党代表の奥野卓志氏はキャンバスに投げ捨てました。

 私は自身のYouTubeチャンネル「細川バレンタイン/ 前向き教室」で、この事案を取り上げ、視聴者の皆さまからたくさんのコメントをいただきましたので、そのコメントの内容を含め、私がどう考えているのかを改めてお話しさせていただきます。

 まず、投げ捨てられた花束についてですが、私なら間違いなく蹴り捨てていたと思います。

 同じことをYouTubeチャンネルでも言いましたが、それに対し「花束を用意した花屋さんの気持ちも考えるべき!」というコメントが多数ありました。しかし、私はそれは贈呈する側の奥野氏が考えるべきことだと思います。

◆投げ捨てられた時点で「悪意のこもったゴミ」

 贈呈されず、投げ捨てられた時点で、その花束は悪意のこもったゴミです。リングで行うエキシビションの邪魔になるのですから、蹴り捨てて当然だと思っています。

 実際、メイウェザー選手は何事もなかったかのように花束を拾いあげ、自身のセコンドに手渡しました。

 決して素行のいいアスリートとはいえないメイウェザー選手ですが、この行動については称賛されるべきだと私は考えています。

「来日以降のメイウェザー選手の、遅刻などの不遜な態度を批判せずに称賛するのか?」というコメントも多くいただきましたが、私が言っているのはメイウェザー選手の花束を拾い上げた「行動」に対する称賛です。

◆メイウェザー選手に対する非礼が「日本の恥」ではない

 さらに奥野氏のこの行為に対し、私は奥野氏を「日本の恥」と言いました。「礼を重んじる国民性として、世界に知られている日本のブランディングを著しく傷付けた!」と感じるからです。

 間違えないでいただきたいのは、メイウェザー選手に対する非礼が「日本の恥」と思ったわけではないのです。

 しかし、RIZIN運営や日本のファンを代表して花束を贈呈する役目を担っている奥野氏が、その責任を放棄したことに対して、私は「日本の恥」と言っているのです。

◆奥野氏が語る理由にはまったく正当性がない

 奥野氏は「非礼に非礼を返しただけ!」と反論しており、そこには以下の3つの理由があったと騒動後のインタビューで語っています。

①2018年メイウェザー選手が那須川天心選手に行った行為が、大変失礼なものだったため
②自身の会員制サロンをめぐるメイウェザー選手の態度が不遜だったため
③自身の政治団体を知らしめるため

 この3つの理由に私が思うことは次のとおりです。

①については、那須川天心選手が、直接メイウェザー選手に返すべき非礼であり、奥野氏が代わりに行うものではありません。

②については、奥野氏の個人的な恨みになるため、RIZINという他所様の場を借りて、その非礼を返すのはおかしいと考えます。奥野氏が、自身の会員制サロンにメイウェザー選手を呼び、行えばいい話です。

③については、まさに昨今流行りの「炎上商法」であり、自分のことしか考えない非常に身勝手な行為だと思います。

 ですから、どのように考えても、RIZINのリング上で自身の鬱憤をはらすことに、筋が通っているとは思えないのです。

◆自身の鬱憤をはらすことを優先させた自己中心的な行為

 YouTube発信後にいただいたコメントで、私が最もびっくりしているのは、次のようなコメントになります。

「奥野氏ほど日本のことを考えている人はいない。今日本は、彼のバッシングに躍起になっているが、そんなことをしている場合ではない。彼の主張や発信に日本は目を向けるべき!」「日本にはもっと大事なことがあり、そこにみなの注目をひきつけるため、奥野氏はあえてあのような炎上を狙った!」というものです。

 なぜ主張したい大事なことがあるのに、その主張が聞き入れられなくなるような行動をとるのか? 私はどうしても理解できず、コメントをいただいた方々にもその理由を尋ねるのですが、納得のいく説明は未だにありません。

 私には奥野氏の行為が日本の一大事をみなに伝えることよりも、自身の鬱憤をはらすことを優先させた自己中心的な行為にしか見えないのです。

◆予見できなかったRIZIN運営にも責任の一端

 また、今回の件は間違いなくRIZIN運営にも責任の一端はあると思っています。

 花束贈呈の権利をオークション形式にするならば、おかしな思想の人間が、その権利をお金で獲得できる可能性を考慮すべきだったと思うのです。

 当日、リングに上がった榊原信行CEOは「神聖なリングに品性下劣な男を上げてしまったことをおわびします。世界中に日本人の恥をさらしたことが悔しい」と頭を下げていました。

◆どんな釈明も謝罪も受け入れるべきではない

 騒動から数日後、奥野氏は「とんでもない過ちをしてしまった」と謝罪しました。緊急釈明会見も行うそうです。

 しかし、今さらどんな謝罪や釈明の言葉を並べたところで、とても許すことはできないですし、許すべきではないと考えます。

 謝るべき相手はメイウェザー選手本人であり、YouTubeで誰に向けているかもよくわからない謝罪の言葉には何の意味もありません。そもそも派手なブランドモノのジャージに身にまといながら「身バレしたくないからサングラスはとれない」……謝罪として軽すぎますし、何ひとつ納得できません。

◆醜悪な「炎上商法」を絶対に許してはいけない理由

 すでにあの愚行は全世界に配信され、多くの人が目にしており、取り戻すことは絶対に不可能なのです。

 こんな醜悪な「炎上商法」は絶対に許してはいけないですし、多くの人と神聖なリングを愚弄した人間が結局、知名度を上げて得をしてしまうような前例は何があってもつくってはいけません。

 日本とナイジェリアのハーフであり、日本人であることに、誇りを持っている私も奥野氏の行動は許せない。そして、日本の元プロボクサーとして、メイウェザー選手に謝りたい気持ちでいっぱいです。

【細川バレンタイン】
元プロボクサー。1981年、ナイジェリア人の父、日本人の母から生まれる。2006年、25歳でボクシングプロデビュー。外資系金融機関で営業マンを務めるかたわら、2017年に第40代日本スーパーライト級王者となる。2021年に現役引退し、現在はYouTubeチャンネルの運営、不動産事業、宿泊事業を手掛けている

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    この腐ったメディアは絶対許さねーから安心しろや。

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