目から鱗。プロサウナーが初心者に伝えたい「水風呂の入り方」

目から鱗。プロサウナーが初心者に伝えたい「水風呂の入り方」

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―[サウナの呼吸]―

 心と体をととのえるサウナは働く男にとって、呼吸と同じぐらい重要である。週刊SPA!で連載中のサウナーで俳優の橋本祥平がサウナ施設を巡る「サウナの呼吸」をまとめた『BESTSAUNA Vol.2』の刊行を記念して、今回はプロアウフギーサーのサウナーけた氏と「至高のサウナの入り方」を語り合った特別編をお届けする。

◆初めてのサウナで排気口を探して熱の流れを読む

けた 橋本さんは、普段どんなルーティーンでサウナに入っているんですか?

橋本 最初に体を洗って、湯船で温まってからサウナに入るんですけど、僕、けっこう熱さに強いみたいで。コンディションによりますが12分くらいガッツリサウナに入ります。そのあと水風呂に2〜3分入って、外気浴はちょっと長めに2~30分くらい。これをだいたい3セットくらいしてます。

けた マナーから時間配分まで、完璧! もはや教えることは何もないですね(笑)。 

橋本 けたさんもそんな感じですか?

けた 最初に体を洗うのは同じですけど、僕はまず水風呂に入っちゃうんですよ。いわゆる水通しってやつですね。

橋本 へぇ!

けた そうすると、一発目のサウナから熱の当たりが気持ちいいんです。温度はどうか、水流どうか、広さどうか、オーバーフローしてるかどうかみたいな水風呂のコンディションも、まっさらな状態で確認できますし。

橋本 なるほど! 考えたことなかったです。

けた 蕎麦を最初になにもつけないで食べるような感じですかね(笑)

橋本 めちゃめちゃわかりやすい例えです。他にはなにかありますか?

◆プロサウナーが探すサウナ室のポジション

けた これはよくサウナーがやるんですけど、初めてのサウナに入るときは排気口を探しますね。熱源からの空気の流れを見て、いちばん熱を感じられるベストポジション(排気口の真下)を見つけます。

橋本 熱の流れを読むんだ、すごい(笑)。

けた サウナ室でキョロキョロしてる人を見ると、「あ、この人も探してるな」ってなりますね。

橋本 僕も熱さを求めてすぐに最上段に行っちゃう方なので、参考にさせていただきます。

けた 橋本さんはすでにサウナ上級者ですよね。だって、汗のかき方がきれいですから。玉汗が出てきてるのは、体がサウナ仕様になってる証拠です。

橋本 この連載を始めてから、特に汗はかきやすくなりましたね。

◆ビギナーにおすすめの「水風呂の入り方」

橋本 この連載を始めてから「サウナに興味はあるんだけど水風呂が苦手」ってよく相談されるんですよ。

けた 僕が初心者の方向けに教えている水風呂の入り方があるんですが、いきなりザブンと入ると冷たさを感じるので、足先から入って体をゆっくり回しながら沈めていくんです。で、そのまま膝を抱えて小さくなると肌に当たる面積が少ないので、いわゆる羽衣を纏った状態になれます。これに慣れてきたら少しずつほどいて体を伸ばすといいと思います。

橋本 なるほど! 小さくなるんですね。

けた まあ、マニアの人はバシャバシャかき回して羽衣を剥がしちゃいますけどね。その方が冷たさを感じられるので。

橋本 これはいいですね。このアドバイス、使わせてもらいます。

けた ぜひ。水風呂に入れないのって、案外最初だけだったりしますから。

橋本 慣れなんですよね。

けた そして水風呂のあとは外気浴ですが、ここのポイントは……ありません! ノーテクニック、ノースキルでなにも考えずに自由にリラックスしてください(笑)

橋本 間違い無いですね(笑)。こういったやり方は、入っていくうちに発見していったんですか?

けた そうですね。自分の中で、サウナはレジャーでも、カルチャーでもなく、ライフスタイルなんです。毎日のように入っているものなので、自分なりのコツや好みがどんどん見えてくるのかなと思います。

◆自分の好みを知れば施設選びがもっと楽しくなる

橋本 僕もサウナにはそれなりに入ってきた方だと思うんですが、さらなるサウナ体験を目指すとしたら、どこにポイントを置くといいですか?

けた マイセッティングを見つけるとさらに楽しくなると思います。例えば、高温と低温、高湿と低湿という4象限があるとして、人気はちょっとカラッとした高温×低湿なんですよね。で、高温×高湿になると結構しんどくて。

橋本 そうですね。

けた 高湿低温はフィンランドサウナに多い、ゆっくり入れるメディテーションタイプ。低湿低温はプールサイドにあるような採暖室のような感じでしょうか。

橋本 自分の好みは……割と高温×高湿タイプかもしれないです(笑)

けた 橋本さんはハードセッティングが好きっぽいですよね(笑)。さらにサウナだけでなく、水風呂に関しても、水温や水質、浴槽の深さだったり、浅くて体を伸ばせる方が好きといった具合に好みが見えてくると、施設選びがより楽しくなってくると思います。

橋本 確かにそうですね。まさに自分にとってのベストサウナを見つけるような。そういう探し方いいですね。

◆サウナ室をガラッと変えるアウフグースの魅力

橋本 今日はけたさんのアウフグースも受けさせてもらいましたが、本当に最高でした! 僕がサウナに行く時間帯って、アウフグースサービスが終わってることが多いので、なかなか受けられるタイミングがないんですよね。

けた やっぱりアウフグースの魅力って、普段のサウナを180°違うもの変えてしまうことだと思うんです。落ち着いた優しいセッティングのサウナ室も、アウフグースひとつでめちゃくちゃ熱くなりますし、エンターテイメントにも、メディテーションにもなる。 アウフギーサーによって個性もまったく違うので、推しギーサーを見つけるのも楽しいと思いますよ。

橋本 けたさんのアウフグースを求めてサウナに来る人もいますか?

けた ありがたいことにいらっしゃって。僕を推しと言ってくれる方は、なぜかムキムキの男性が多いですね。パワーを求められているのかもしれません。

橋本 確かに力強い風がすごかったです。僕も今日からけたさん推しになりました。

けた ありがとうございます(笑)

◆橋本祥平がアウフギーサーを目指す!?

橋本 ちなみに、タオルさばきは独学と言っていましたが、YouTube動画などで学んだんですか?

けた そうですね。最初は動画を見てある程度回せるようになったんですが、いま「アウフグースプロフェッショナルチーム」に所属していて、そこのリーダーで僕の師匠でもある箸休めサトシさんに、熱の回し方や風の当て方など、より奥深い世界を学んでいきました。

橋本 へぇ〜。今日けたさんのアウフグースを受けて、僕もちょっと挑戦してみたいな思ったんですよね。

けた 橋本さんがサウナ室でタオル回したらめっちゃかっこいいですよ。ぜひコラボアウフグースをやりましょう!

橋本 僕もエンタメの世界で生きる人間として、どこか通ずるものがあるなとすごく感じたんです。本当に素敵なご職業だなと思いました。

けた そんなにおっしゃっていただけて恐縮です。業界のためと言いながらただただサウナに入って、ビールをガバガバ飲んでいる生活をしているだけなんですけどね(笑)

橋本 いやいや、最高じゃないですか!(笑)

【橋本祥平プロフィール】
’93年、神奈川県生まれ、俳優。サウナー歴は約10年。10月29日〜30日に東京、11月11日〜13日に大阪で上演予定のミュージカル『薄桜鬼』出演。芥川龍之介役で出演する舞台『文豪ストレイドックス 共食い』が’23年6月より上演予定。出演最新情報は公式HPで

【サウナーけたプロフィール】
日本初サウナ専門クチコミメディアサイト「SAUNA TIME」を’18年に開設。サウナを愛する2児の父。フィンランドサウナアンバサダー。「アウフグースプロフェッショナルチーム(APT)」に所属し、アウフギーサーとしても精力的に活動している。Twitterは@chieskta

<取材・文/森野弘明 撮影/星 亘 撮影協力/HUBHUB日本橋人形町>

―[サウナの呼吸]―

【橋本祥平】
’93年、神奈川県生まれ、俳優。サウナー歴は約10年。U-NEXT他で配信中の『サウナ日和』に出演中。芥川龍之介役で出演する舞台『文豪ストレイドックス 共食い』が’23年6月上演予定。ツイッター@hashimotoshohey、公式HP

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