商店街を破壊する道路計画、ゴリ押しで都が進める本当の理由は「超高層マンション建設」

商店街を破壊する道路計画、ゴリ押しで都が進める本当の理由は「超高層マンション建設」

十条駅前商店街のメインストリート。多くの商店や住宅が立ち退きを迫られる

東京都議選が近づき、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」がどれだけ勢力を伸ばせるのかが注目されている。ところが、都政に関してマスコミが取り上げる話題といえば、築地市場の豊洲移転問題や議員の動向ばかり。「都民ファースト」を掲げて当選した小池都知事に対する疑問の声が上がっている。

◆70年前の道路計画が復活! 下町の商店街を破壊する

 今でも下町の薫りが充満する十条銀座商店街(東京都北区)。脇道も入れると総延長約800mに約200の店がひしめき合っている。この商店街とわずか20m離れて平行に走る「補助73号線」(予算額約140億円)の道路計画があることを商店街の人たちが知ったのは4年前。それが70年以上も前の終戦直後に策定された復興道路計画で、なぜか東京オリンピック開催の’20年までの完成を目指しているという。商店主の一人は声を荒らげる。

「冗談じゃない。幅20mもある大きな道路ができるっていうんだから。そんな道ができたらお客さんはもうここには来れないし、250軒も強制的に立ち退かされるんだ。絶対に反対だね」

 実は、このような道路は都内に28か所もある。総距離は約25km、総事業費3500億円。東京都はこれらの道路を「特定整備路線」と定め、住宅密集地の延焼を防ぐ防災道路と位置づける。だが、北区の説明では「不燃化率が0.8%上がる」程度なのだという。

 ところが小池知事は就任以来、28の特定整備路線のどこも視察をしていない。

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