女装小説家、女装ノイズコアバンドドラマーと出会う――仙田学の『女のコより僕のほうが可愛いもんっ!!』

女装小説家、女装ノイズコアバンドドラマーと出会う――仙田学の『女のコより僕のほうが可愛いもんっ!!』

女装した筆者(左)と、けーこさん(右)

「ヤりたい」

 女装姿の私に声をかけてきたのは、けーこさんだ。その言葉をそのまま返したくなるほど、けーこさんの女装姿はイケていた。

第6回 女装小説家 仙田学の「女のコより僕のほうが可愛いもんっ!!」

 けーこさんは、新宿2丁目の女装サロンバー「女の子クラブ」のキャストのひとり。数年前に飲みの席でふざけて女装をしてみたところ、予想外にウケたことがきっかけで、ハマるようになった。情報収集と研究にいそしみ、自分に似合うメイクを探した。それぞれのパーツといい、全体のバランスといい、けーこさんの顔立ちは恐ろしく整っている。これだけの素材があれば、探究心も燃やしがいがあるだろう。

 女装を始めて2か月ほどが経ち、女の子クラブに行ったときに、ママのくりこさんからスカウトされて、月に2回ほど入るようになった。月曜から金曜まで会社員として働くけーこさんには、さらにもうひとつの顔がある。オルタナティブノイズコアバンド「リビドーと悪魔」のメンバーとして、女装姿でドラムを叩いているのだ。海外でもライブを展開する音楽活動を通して、女装の社会的イメージを上げたい、というのがけーこさんの願いだ。

「女装しているときはどんな気分なんですか?」

「僕みたいな女の子がいればセックスしたいですね」

 さすが音楽家。強烈なパンチラインだ。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1328990

 前回の記事に書いたが、ママのくりこさんへのインタビューで最初に話題になったのも、「女装とは理想の女性像を具現化する行為である」ということだった。

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