ストレス解消でポチっ…読む時間もないのにキンドルには1000冊の電子書籍が【鴻上尚史】

ストレス解消でポチっ…読む時間もないのにキンドルには1000冊の電子書籍が【鴻上尚史】

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― 週刊SPA!連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史> ―

 「女の人がストレス解消に買い物をする」というのがちょっと前まではどうにも理解できなかったのですが、最近は、ようく分かります。

 原稿を書いてて、気分転換をしたいと思うと、つい、アマゾンを開きます。

 で、本を買いたくなります。アクセサリーとか服とか時計とかはどーでもいいのですが、本は欲しくなるのです。読む時間なんか全然ないのに、あれもこれも欲しくなります。

 今までは、「いや、これを買って、どこに置くんだ? 仕事部屋はまた、ドロボウが入った直後みたいな散乱状態になっていて、床はもう2年ほど見えず、本を買っても置く場所なんかないぞお」という自分への突っ込みで、なんとか「買い物衝動」を押さえていました。

 が、キンドルです。電子書籍です。持ってます?

「キンドルだと、ダウンロードするだけなんだよ。なんにも場所も取らないんだよ。ほらほら、買えばいいじゃん」という悪魔の声が響きます。

 で、気がつくと僕のキンドルには、1000冊ほどの書籍が入っているのです。

 だって、買っても買っても、部屋が散らからないんだもんね。

 でもね、そんなに買って読めるわけないのです。死ぬまでに、間違いなく読めません。でも、ストレスがたまったり、旅に出たくなると、電子書籍をポチッとするのです。その時、なんか、ちょっとだけ、ストレスが消えるような気がするのです。

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