東北大卒で年収370万円。社内で“負け組”になったワケ

東北大卒で年収370万円。社内で“負け組”になったワケ

二度と戻れない「転籍」を命じられたが、受け入れるしかなかったという山本さん。「ヘタなプライドで転職しなかったことを後悔しています」と悔しそうに話す

近年、学歴に比例して所得も高くなるといった単純明快なロジックは崩壊しつつある。高学歴→貧者、低学歴→富者といった学歴ミスマッチが生まれる土壌とは何か。学歴に翻弄される人々の実情を追う!

●東北大学卒(偏差値66) 年収370万円

〜山本洋平さん(仮名・独身・43歳)電機メーカー関連会社〜

◆学閥の違う上司から低評価を受け“負け組”社員の仲間入り!?

 大企業ともなると、少なからず学閥は存在する。その恩恵を受けて、高学歴者は就職が有利に運ぶケースもあるが、入社してからが大変だ。東北大を卒業後、大手電機メーカーに入社した山本洋平さんは世間的にはエリートだが「社内ではむしろ負け組」と語る。

「入社した会社は東大閥の力が強く、歴代社長も管理職も東大出身者が多いんです。最初の配属先の課長は東大出身の東大至上主義者で、ミスをするたびに『東北大はこの程度の仕事もできないのか』『お前らも略して東大だけど、中身が違うな』とバカにしてくる。社内では平均レベルの能力だと自覚していましたが、それ以上に低く査定され、無能のレッテルを貼られてしまったんです」

 それが影響したのか、29歳のときに地方の営業所に左遷され、32歳で苦戦続きの家電部門に異動。そんな状況では個人で成果を出すのも難しく、不採算で事業縮小になった末、39歳のときにグループ会社への出向を命じられた。

「早期退職を選ぶ社員もいましたが、安定を望んで入社した会社だったし、転職してもこれほどブランド力のある会社には入れない。出向になっても、いつか戻れると頑張るつもりだったんです」

 出向した結果、年収は550万円から370万円にダウン。中核企業から来た人間ということで風当たりも厳しかったという。

「何より辛いのは、2年で戻れるという話を反故にされたこと。ブランド力のある社名が最後の拠りどころだったんですが、最近売却されてしまい、今では社名にグループ名もついていませんね」

― [高学歴貧者]の正体 ―

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