早稲田大卒エリートが年収1000万円から220万円になった理由

早稲田大卒エリートが年収1000万円から220万円になった理由

「子どもには、レベルが高くて英語も身につく海外の大学に行ってほしい。例えば、北京大学とか上海大学とか」と長谷川さんは語る

近年、学歴に比例して所得も高くなるといった単純明快なロジックは崩壊しつつある。高学歴→貧者、低学歴→富者といった学歴ミスマッチが生まれる土壌とは何か。学歴に翻弄される人々の実情を追う!

●早稲田大学卒(偏差値65) 年収220万円

〜長谷川 剛さん(仮名・既婚・45歳)保険外交員〜

◆年収1000万円の地位を捨て転職を繰り返すうちに40代に

「15年前の僕は東京市場で5本の指に入るファンドマネジャーでしたよ」と得意げに語るのは現在、保険外交員として働く長谷川剛さん。早稲田大学第一文学部を卒業後、就職した大手銀行で3兆円もの基金を運用していた敏腕ファンドマネジャーだったという。

「文学部で銀行に入ったのは僕だけで、4年目で年収は1000万円。すべてが順調だったけど、10年目に銀行再編の波が襲い、運用方針が合わなくなって辞めました」

 ここから長谷川さんの転職人生が始まる。1回目は外資系保険会社に転職し“年収1000万円+特別ボーナス”と成功したものの、会社とソリが合わずに3年で退職。その後も転職を繰り返し、会社のトラブルに巻き込まれるなどの不運もあって、最後に行き着いたのが今の保険外交員の仕事だった。

「家族もいたので、年収よりも家から近いなどの条件を優先して転職活動をしていたら、今の状態になってしまいました。この仕事は苦痛です。たまに“銀行を辞めずに続けていたら”と思うことはあります。銀行には学閥があって、大学の先輩のおかげでファンドマネジャーにもなれた。でも最後は裏切る形で会社を辞めてしまい……その罪悪感は今も消えません」

 銀行時代に早大閥を駆使して3兆円を運用するファンドマネジャーになった長谷川さん。今は学歴を生かすこともなく、月数万円の保険を売る仕事に汗を流す。

― [高学歴貧者]の正体 ―

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