吉田戦車×江口寿史 対談――“YouTubeの猫動画にはかなわない時代”にギャグ漫画家が挑戦した絵本とは?

吉田戦車×江口寿史 対談――“YouTubeの猫動画にはかなわない時代”にギャグ漫画家が挑戦した絵本とは?

「親御さんとコミュニケーションを取りながら、読み聞かせできるような絵本を目指しました」(吉田)、「漫画とか絵本とか区別せずに楽しめる作品」(江口)

 『伝染るんです。』『殴るぞ』『ぷりぷり県』『おかゆネコ』など、ギャグ漫画家として数々の作品を送り出している漫画家・吉田戦車が、2冊目となる絵本『走れ! みかんのかわ』を上梓。あるものを追いかけて走るみかんが、リンゴやバナナ、馬などと遭遇し、最後に出会ったのは……? 発売を記念して開催された、漫画家・江口寿史とのトークショーを完全レポート!

――07年に漫画家の伊藤理佐さんとご結婚されて、10年にはお子様が誕生。子育てをしていくなかで生まれたのが、吉田さん一冊目の絵本となる『あかちゃん もってる』(河出書房新社)でした。2冊めの絵本に取り組もうと思ったきっかけは?

吉田:ビッグコミックスピリッツで連載していた『おかゆネコ』が16年に連載終了したんですよ。ちょっとゆっくりできるかなと思っていたんですけど、そしたらすかさず、一冊目の絵本『あかちゃん もってる』の担当編集者が「ヒマですよね。描いてください」って連絡してきて……。

江口:「ヒマですよね」って、敏腕ですね(笑)。制作にはどれくらい時間をかけたんですか?

吉田:一日で見開き一枚(2ページ)が限界で。20見開きなので、のべ20日間くらいかかりました。一冊目は子供が好きそうだなと思ってこってりとしたアクリル絵の具を使って描いたんですが、これが難しくて難しくて……。今回は、墨インクに水彩絵の具で着彩しました。普段の漫画と同じ作業なので、その点は楽でしたね。

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