日本は弾道ミサイル防衛能力を強化しなければ国民を守れない――北朝鮮「ICBM発射実験成功」で見えてきたもの

日本は弾道ミサイル防衛能力を強化しなければ国民を守れない――北朝鮮「ICBM発射実験成功」で見えてきたもの

日米共同開発中の弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイル(SM-3ブロックUA)の発射試験(日本時間:平成29年2月4日 米国ハワイ沖にて)(出典:海上自衛隊HP)

◆北朝鮮が「ICBM発射成功」

 北朝鮮は7月4日午前、日本海方向へ弾道ミサイル1発を発射、約40分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に着水したとみられると、日本政府は発表しました。

 一方、北朝鮮は「特別重大報道」を発表し、米国本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと伝えています。ミサイルは933キロ飛行し、高度は2802キロに達したといいます。

 私は、6/30の記事「北朝鮮のミサイルには反撃できず、EEZに落下するミサイル破壊も違法――手足を縛られた日本の防衛政策の現実」で、6月に発射実験がなかったが「油断は禁物です」と申し上げましたが、北朝鮮は着々と準備を進めていたのです。

 さて、その記事で述べたとおり、日本は北朝鮮のミサイル基地を反撃することが憲法上可能ですが、残念ながら自衛隊には反撃の装備がありません。また、日本のEEZ内に落下するミサイルを打ち落とす装備はありますが、今の自衛隊法の規定では日本の領域の外に落下するミサイルに対して破壊措置を取ることはできません。

 国民のみなさんも、日本政府は北朝鮮のミサイルから私たちを守ってくれることができるのか、不安かと思います。

◆日本は北朝鮮のミサイルをどのように防衛するのか

 我が国に武力攻撃として弾道ミサイルなどが飛来した場合には、武力攻撃事態における防衛出動により対処します。武力攻撃事態が認定されていないときには、迅速かつ適切な対処を行うこと及び文民統制を確保することを十分考慮し、防衛大臣は、弾道ミサイルなどを破壊する措置をとることを命ずることができます。

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