ウォークマン衝撃のデビューから約40年。自社が生み出した製品を超えるモノをつくり続けるソニーの歴史

ウォークマン衝撃のデビューから約40年。自社が生み出した製品を超えるモノをつくり続けるソニーの歴史

高音質を追求し、こだわり抜かれたパーツや機能が詰まった「NW-WM1Z」。銅の酸化を防ぐために施された、金メッキの機能美も魅力。筐体に異なる素材が採用された「NW-WM1A」とともに、2016年10月にリリース

 音楽を持ち歩く。「ウォークマン」で新たな音楽の楽しみ方を提案し、我々のライフスタイルに革命を起こしたソニー。衝撃のデビューから40年近くが経とうとする今、ウォークマンはさらなる進化を遂げていた。

 1979年にソニーが生み出した、ポータブルオーディオプレイヤー「ウォークマン」。もはやその説明が不要なほど、名の知られた人気アイテムだが、ニーズが多様化した現在は、一口にウォークマンといっても、さまざまなモデルが存在する。

「お客様のニーズに応えて開発を続けてきたのが、ロングセラーの秘訣だと思います」とは、ソニー広報の沼田嶺一氏。初代ウォークマンも音楽ファンの要望に応えて生み出されたのかと思いきや、発案者は意外な人物だった。

「ウォークマンの試作機をつくってほしいと担当部署に命じたのは、当時弊社の名誉会長を務めていた井深大です。井深は海外出張に行くときに、デンスケという自社製のテープレコーダーを使っていました。ただ、携帯するにはあまりにも重くて不便だったので、1978年に弊社が発売した小型テープレコーダーのプレスマンをベースに、ステレオ再生ができて、持ち運びやすいものを希望しました」

 当時のテープレコーダーは、録音機能と再生機能を備えているのが一般的だった。プレスマンも再生機能を持っていたが、モノラル再生しかできず、ステレオ再生と比べると物足りなかった。

 そこで新たに開発するものでは、録音機能を排除する代わりに、ステレオ再生機能を搭載することになる。

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