日本人に向けたスポーツサイクルをつくり続けるブリヂストン・アンカーの歴史

日本人に向けたスポーツサイクルをつくり続けるブリヂストン・アンカーの歴史

2017年に発売された、アンカーのロングライドモデル「RL9」。最新のフレーム開発技術により、長距離を走る心地よさを体験できる。バイクを持つのは、今回の取材に応じてくれたブリヂストンサイクルの出井光一氏

 1974年に誕生し、80年代、90年代を駆け抜けたスポーツサイクル「ロードマン」。ロードバイクの象徴であるドロップハンドルや、革新的なカスタマイズシステムに、多くの若者が夢中になった。その設計思想は今も脈々と受け継がれている。

 1998年、ブリヂストンサイクルはスポーツサイクルのブランド「ANCHOR」(アンカー)を発表した。同時に、1964年に創部された自転車競技チームを、ブリヂストン・アンカーへと改称・改組を実施している。その背景には、「より本格的なスポーツサイクルを開発し、お客様に届けたいという強い思いがありました」と、同社の出井光一氏は振り返る。

「弊社は長年スポーツサイクルの開発を行ってきましたが、通学用自転車のイメージが強くて……。スポーツサイクルのメーカーとしては広く浸透していませんでした」

●出井光一氏……ブリヂストンサイクルのマーケティング部 商品企画課に所属。アンカー他、スポーツ車、子ども乗せ電動車の商品企画などを担当

 そこで、1997年にスポーツサイクルの新たなブランドを立ち上げるべく一念発起。当時、目前に迫ったシドニー・オリンピックに向けてプロジェクトが動きだしたのだ。

「スポーツサイクルをつくり始めたときから、社内の選手と協力してデータを蓄積し、科学的解析を行いながら開発を進めてきました。選手と情報交換を行い、意見をフィードバックさせて改良を徹底しています。

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