阪神・淡路大震災の影響で「Windows95」が「Windows96」になっていたかもしれなかった本当の話

阪神・淡路大震災の影響で「Windows95」が「Windows96」になっていたかもしれなかった本当の話

1979年に発売された「PC-8001」。NEC初のパソコンでベストセラーに。

 パソコン黎明期の80年代――。国民機と称えられた「PC-9801」で圧倒的なシェアを確立し、その後、日本のパソコン業界をリードしてきたのがNEC。その誇りを胸に、今も世界初、世界一のパソコンをつくり続ける。

 日本の家庭にパソコンがまだ一家に1台すらなかった時代。ひときわ光彩を放ったのが、PC-9800シリーズだ。98シリーズは、全盛期に国内で90%を超えていたと言われるNECの圧倒的シェアに貢献。初めて購入したパソコンは98シリーズだった、という諸兄も多いだろう。そんなNECのパソコンの歴史は、98シリーズが登場する少し前の1979年に遡る。

「この年、弊社初の本格的なパソコンが登場しました。それが『PC-8001』です。当時はこの機種をもって、パソコン時代の幕開けであるという評価をいただきました」とは、NECパーソナルコンピュータの鈴木正義氏。

●鈴木正義氏……NECパーソナルコンピュータ広報専任部長。80〜90年代に活躍したOBとも親交が厚く、当時の事情にも明るい

「PC-8001」を開発したのは、コンピュータ専門のチームではなく電子デバイス、いわゆる半導体チップを売るチームだった。

「当時は半導体チップを売るにあたって、使い方を提案する必要がありました。そんななか、海外でプロセッサが飛ぶように売れているという話を聞き、調べてみるとプロセッサを使ってパソコンというものをつくっていることが判明。

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