「サークル内交際⇒卒業後結婚」は“神”扱い。80年代テニサー論

「サークル内交際⇒卒業後結婚」は“神”扱い。80年代テニサー論

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 まだ、大学生の間ではそこそこ安定した人気をキープしつづけている「テニサー」だが、80年代初頭あたりの「テニスサークル」は、今とは比べものにならないほど熱く、まさに「猫も杓子も状態」の大ブームであった。

 テニスサークルとは、読んで字のごとく「テニスに興じるサークル」のことである。「体育会」ではなく「同好会」ゆえ、「あまりテニスを一所懸命やりすぎない」のが暗黙の了解とされていた。ちなみにあのころは「テニス同好会」と呼ばれることのほうが多く、「テニサー」なる略称もなかった。

「大学公認で、入会できるのは学内生のみ。しかもテニスの腕前は体育会クラス」という硬派めなサークルから、「インカレ(=どこの大学に通っているかを不問とすること)を謳いつつほかの女子大・短大から積極的にメンバーを集い、主な活動内容は飲み会。テニスは月に一度ほどたしなむだけ」というド軟派なサークルまで「テニス:遊び」の比率こそさまざまだったが、「遊び」が「ゼロ」になることだけは絶対にあり得なかった。開き直って「オールシーズンスポーツ」(野球、サッカー、ラグビー、陸上競技、格闘技とかは「オール」に含まれなかった)などと、あえてメイン種目を曖昧に濁すサークルが出はじめたのも、ちょうどこのころだった。

 すでに「バブルへの予兆」が肌感としてひしひしと伝わってくる、しかも日本中が「終身雇用」を微塵とも疑っていなかった時代である。

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