タイ・カオサン唯一の日本人旅行代理店「ここにはもうバックパッカーはいない、それでもカオサンを愛している」

タイ・カオサン唯一の日本人旅行代理店「ここにはもうバックパッカーはいない、それでもカオサンを愛している」

『サワディーアンコールツアー』のオフィスに、ほぼ毎日顔を出す丸山氏

「カオサンにはもうバックパッカーと呼べる旅行者はいません」

 世界中から旅行者が集まるバックパッカーの聖地、タイ・バンコクのカオサン通りから徒歩2分ほど。日本人が運営する旅行代理店『サワディーアンコールツアー(Sawasdee Angkor Tour)』がある。

 数年前までカオサンには、複数の日本人経営の旅行代理店があったが経営が行き詰まり閉鎖。旅行者の多いカオサンだが、いまでは『サワディーアンコールツアー』1社が残るのみとなった。ゲストハウスに併設された同社のオフィスには、カオサンに宿泊する日本人旅行者が毎日のように訪れる。彼らを出迎え、ツアーの案内から時には旅の相談までのっているのが、日本人セクション代表の丸山氏である。

 第2回目となる「バックパッカーの聖地カオサンで根を張り生きる日本人」。今回はカオサンで唯一、日本人旅行代理店『サワディーアンコールツアー』の運営を担う丸山氏に話を伺った。

 忙しい合間にインタビューの時間を割いてくれたなか、丸山氏から放たれたのが「カオサンにはもうバックパッカーと呼べる旅行者はいません」という冒頭の言葉だった。それでもなぜ、彼は旅行代理店を続けるのか……。

◆人生がタイへと引き寄せられていく

 1975年生まれ、神奈川県厚木市出身。専門学校を中退した丸山氏は、ある大手企業のグループ会社に就職。20歳のときだった。

「販売成績は全国クラスで良かったんです。

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