「絶対君主の父から逃れたかった」大日本プロレス・関本大介が幼少期から抱いてきた“劣等感”の正体とは?

「絶対君主の父から逃れたかった」大日本プロレス・関本大介が幼少期から抱いてきた“劣等感”の正体とは?

関本大介

「深読みするのがプロレス」と言われる。ならば深読みしたい。

 7月17日、大日本プロレス両国国技館大会。BJW認定タッグ選手権試合で、アブドーラ・小林&伊東竜二組は、関本大介&岡林裕二組を破り、新王者に輝いた。関本はこの試合、“負けてもいい”と思っていたのではないかと、私は思った。関本大介自伝『劣等感』(ワニブックス)を読んだら、そう思えて仕方なかった。

 関本が大日本プロレスに入門したとき、先に寮にいたのが小林と伊東。同じ釜の飯を食い、苦楽をともにしてきた仲間だ。

 関本より4か月早く大日本プロレスに入門した伊東は、関本に、包丁の握り方から掃除の仕方、会場でのセコンド業務まで、プロレスラーとしての基礎を教えた。デスマッチの試合で思うような成績を残せなかった関本は、小林とタッグチーム「マッスル&ファットです。」を組んだことで、レスラーとして持ち直すことが出来た。

 “負けてもいい”ということはあり得ないのかもしれない。しかし、入門当時から世話になってきた先輩2人と戦うことに対し、複雑な思いはあったのではと思った。両国国技館という特別なリングの上で、関本大介は一体、なにを思ったのだろうか。

◆全力で戦うことが礼儀

――大日本プロレス3度目の両国国技館大会。いかがでしたか。

関本大介(以下、関本):岡林選手とタッグで守ってきたベルトを奪われてしまったので、それは悔しいです。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 次へ

関連記事(外部サイト)