「あなたに7億円を譲渡したい。善意の申し出です」――“現金譲りますメール”の騙しの手口を関係者が密告

「あなたに7億円を譲渡したい。善意の申し出です」――“現金譲りますメール”の騙しの手口を関係者が密告

迷惑メール評論家の羽鳥GO氏提供による「現金譲りますメール」。同一人物から送られ、反応の段階によって最適な煽りを入れてくる

 一攫千金を夢見る者の願望につけ入り、あの手この手でカネを詐取する“情弱ビジネス”。インターネットの普及も相まって情報の選別は困難になり、猛威を振るっている。その代表格ともいえるのが、「現金譲りますメール」だ。

「あなたに7億を譲渡したい。社会奉仕として、善意からの申し出です」

 携帯キャリアのメールアドレスに頻繁に届く、高額譲渡系のスパムメール。震災以降、特に目立つようになってきているが、いまだに届く人も多いことだろう。

「引っかかる人がいまだにいるからで、1か月に1000万円も利益をあげるグループもある。今後もなくなることはないでしょう」

 裏事情を暴露するのは、迷惑メールビジネスに携わる阪井芳樹氏(仮名・43歳)。このありえない申し出に応じた後に待ち受ける地獄について、こう語る。

「譲渡するのは円やドルなど通貨を明記していないことが多く、ポイントと謳うケースが多い。これを現金化するのに何段階ものステップが必要になる、という話になっていきます。初回はシステム手数料で4500円が必要ですよ、と振り込みやすい金額から始まるのですが、要求される金額は徐々に吊り上がっていき、5回目には100万円を超えます。ここまで来るともう引き返せない。苦しくなった被害者が『一部だけでも先に振り込んでくれないか』と言ったら、『では1000万円の手続きに入りますので、期日までに800万円ご入金ください』となる。

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