被災地でカタギに搾取されるヤクザたち――不正軽油を無理やり買わされ、賃金も踏み倒され…

被災地でカタギに搾取されるヤクザたち――不正軽油を無理やり買わされ、賃金も踏み倒され…

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’08年の暴対法施行、さらには’11年に暴排条例が全国で施行されて以降、暴力団の居場所はどんどんと狭くなっている。この情勢に応じて一般人がヤクザを脅すというかつてなら考えられないような事態が起きているようだ。

◆不正軽油に賃金未払い。被災地で搾取されるヤクザ

 ’11年3月の東日本大震災を受けて、東北地方の被災地復興を目的として約32兆円の公金が投入されている。この莫大なカネの主な受け皿となっているのが、建設業界だ。高台移転、道路、公営住宅、防潮堤などハード面での復興事業に多くの資材とマンパワーが投じられており、’16年までの支出実績で約14兆円に上る。

 こうした利権にあずかろうと、全国各地から現役ヤクザや企業舎弟が建設作業員を引き連れて被災地に大挙集結している事実は、すでに多くのメディアが報じている。ヤクザにとって人材派遣は伝統的な生業であり、東北の人手不足は絶好のビジネスチャンスなのだ。

 だが、反社企業が幅を利かせ、そのバックにいるヤクザが暴利をむさぼっているとする論調は、一面的にすぎる。大規模かつ長期の建設事業が行われている被災地では、当局による監視の目が行き届かない闇の部分が多々ある。そうした無法の場所では、度胸のあるカタギが、まるでヤクザのように振る舞う状況が発生している。

◆不正軽油を無理やり買わされる反社企業

 岩手県での建設工事に出入りしていた伊藤浩司さん(仮名・49歳)は、現場に広く不正が蔓延し、ヤクザや反社業者に押しつけられていると告発する。

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