故郷アズベリーパーク――フミ斎藤のプロレス読本#066【バンバン・ビガロ編エピソード1】

故郷アズベリーパーク――フミ斎藤のプロレス読本#066【バンバン・ビガロ編エピソード1】

『フミ斎藤のプロレス読本』#066バンバン・ビガロ編エピソード1は、ビガロの故郷ニュージャージー州アズベリーパークのおはなし(写真はWWEオフィシャル・マガジン表紙より)

 199X年

 バンバン・ビガロは、頭のてっぺんに炎のタトゥーを彫った怪物レスラーである。ニックネームは“ザ・ビースト・フロム・ジ・イーストThe Beast From The East(東海岸の野獣)”。

 バンバンBam Bamは“ドスン”“ガツン”を意味する英語の擬音で、正確な発音は“ベームベム”。ラストネームのビガロは、映画監督キャスリーン・ビグローと同名だが、日本ではビガロというカタカナ表記が定着した。

 1961年、ニュージャージー州アズベリーパーク出身だが、そのプロフィルにはいくつか“空欄”がある。

 ハイスクール時代はレスリング(フリースタイル)で活躍し、1978年と1979年に2年連続で地区大会に優勝。のちにオリンピック4大会(ロサンゼルス−ソウル‐バルセロナ−アトランタ)連続出場を果たし、金メダルを2回獲得したブルース・バウムガートナーと対戦したこともある。

 しかし、ハイスクールをドロップアウトしてバウンティー・ハンター=賞金稼ぎに“転向”。バウンティー・ハンターは日本にはない職業で、指名手配中の容疑者や執行猶予中にゆくえをくらました仮出所者などを捕獲するヤバイ仕事だ。

「素手のケンカでそいつらをとっつかまえてくることもあったし、銃を持たなければ危なくて入っていけないところにも足を踏み入れた」

 19歳のときにメキシコで銃撃戦に巻き込まれ、2年間、刑務所に服役した(とされる)。

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