バレるまで無資格者の検査は続く…自動車製造現場で不正が起きる裏事情

バレるまで無資格者の検査は続く…自動車製造現場で不正が起きる裏事情

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 日本の製造業の信頼が、不正、偽装、そして隠蔽により大きく揺らいでいる。ご存じ、「神戸製鋼所」のデータ改ざん問題では、国内外のグループ会社9社の管理者を含む従業員が不正の隠蔽行為があったと発表。組織的な隠蔽が明らかになった。

 また、9月には日産自動車が、無資格の従業員が完成検査を行い書類上は有資格者が手掛け“偽装”していたことを発表。過去3年間に国内販売した38車種、116万台がリコール対象となった。さらにスバルでも無資格検査が発覚し、こちらも30万台以上のリコールが検討されている。

「ウチもバレるまで、無資格者の検査が続くと思いますよ」

 そう深刻な表情で打ち明けるのは、某大手自動車メーカー製造工場に勤めるAさんだ。完成検査を担う検査員は、「検査に必要な知識及び技能を有する者のうち、あらかじめ指名された者であること」と国交省から義務づけられている。簡単に取得できるものではないが、その一方で多くのメーカーが「自動車検査員」の有資格者を必要としている。

「試験は年に2回程度しかない。専門職だから給料が高い割に、閑散期にほかの仕事を回すこともできず、簡単に増やせないのが検査員なんです。毎年定年退職する検査員も大勢いるから絶対数が足りない。新車発表後の繁忙期は現場稼働率が200%近くなるので、大方の検査は期間工などの補助員に任せ、有資格者は実質確認していないのが現状なんです」

 ディーラー側も売り上げを求めるため、製造工場への催促は加熱し、納品車の奪い合いも発生。

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