亡くなった親のスマホが“負の遺産”になる!? ある日、FXの追証で100万円請求され…

亡くなった親のスマホが“負の遺産”になる!? ある日、FXの追証で100万円請求され…

高齢者であってもスマホを持つのは当たり前の時代。手軽にスマホを持てる時代になったことで新たな問題も……

 親の死後に遺品や遺産をきちんと処理するのは子供たちの役目だ。しかし、旅立った後に、ロックのかかったスマホや痕跡ゼロのネット口座など本人以外は手出しができないようなものが残されるリスクが増えている。

◆ロックが開けられず、家族写真もろとも“思い出”が初期化……

 都内で暮らすAさん(男性/40代)が母から父の訃報を伝えられたのは午前1時を回った頃だった。新幹線の始発で実家のある神戸に向かい、日が昇りきらないうちに物言わぬ父と対面。悲しみながらも葬儀社のスタッフと葬式の打ち合わせに入るが、遺影の話題になったとき母が急に「取り出せない、どうしよう」と焦りだした。

 ここ数年、夫婦の写真は父のスマホで撮影していた。そのなかに遺影候補があるらしいが、ロックの解除方法が分からないという。Aさんがみるとすでにスマホは工場出荷時の状態になっていた。幸い5年前に撮った紙焼きの集合写真が見つかったため遺影写真は間に合ったが、晩年の思い出の写真がすべて消えてしまった母の落胆は傍からみても大きく、しばらく声がかけられなかったという。

 スマホには10回連続でパスワード入力をミスすると初期化する設定にできるものもあり、それを知らずに闇雲な入力を繰り返していると、このような事態に陥ってしまう。

 デジタル機器やデジタルデータの遺品、いわゆる“デジタル遺品”がらみの悲劇は、近年老若男女を問わず増えている。

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