初詣は家族ばらばら…異なる神社・お寺でお参りをする!? 青森県津軽地方に残る世にも珍しい風習

初詣は家族ばらばら…異なる神社・お寺でお参りをする!? 青森県津軽地方に残る世にも珍しい風習

國上寺の長老・小野照隆さん

 グローバル化が叫ばれ、日々新しい文化が生まれ続ける日本。とはいえ、全国各地には数百年も前から地元に根付いた文化が残されていることをご存じだろうか。

 とりわけ、青森県の津軽地方には“化粧地蔵”や“津軽一代様”など、独自の民間信仰が数多く現存しているらしい。そこで、今回は記者が現地まで足を運び調査してみた!

◆衣装を着飾った“化粧地蔵”のお地蔵さんとは異なる意味

 人々にとって、身近な信仰対象として親しまれてきたお地蔵さん。お寺やお墓だけではなく、首都圏の道ばたでも見かけることがある。日本では平安時代より地蔵信仰が広まったとされ、古くより苦痛や悩みから救ってくれる存在だった。

 だが、津軽地方におけるお地蔵さんの多くは、信仰の対象とは異なる意味をもっているらしい。衣装を着飾り、顔には化粧が施されている。

 果たして、どういうことなのだろうか。五所川原市金木町川倉地区にある「川倉賽の河原地蔵尊」。日本三大霊山の1つとして知られる恐山と並び、津軽の民俗信仰の中心として栄えた霊場である。同所の中谷さんに話を聞いた。

「ここのお地蔵さんは“化粧地蔵”と呼ばれ、故人の家族が持参したもの。故人が愛用していた衣服やクツ、ランドセルなども奉納されています。なかには、衣装自体が描かれているお地蔵さんもあります。その場合は、実際の衣装を着る必要はありませんが」

 要するに、化粧地蔵は“亡くなった人を永代供養するため”のもの。

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