陸上自衛隊化学学校で「サリン生産に関わった」と証言 青酸カリやヒ素の瓶遺棄も?

陸上自衛隊化学学校で「サリン生産に関わった」と証言 青酸カリやヒ素の瓶遺棄も?

記事まとめ

  • 毒ガス弾や枯葉剤など、戦争で使われた化学兵器が今でも全国各地に埋まっているという
  • 79年に、陸上自衛隊化学学校で青酸カリやヒ素などの毒物が入った瓶を遺棄したと証言
  • 実験助手をしていた人物は「化学学校でサリンなどの毒ガス生産にかかわっていた」とも

自衛隊が法的根拠のないままサリンを製造していた!?

自衛隊が法的根拠のないままサリンを製造していた!?

自衛隊大宮駐屯地の正門前。右の4階建ての建物が陸上自衛隊化学学校

毒ガス弾や枯葉剤など、戦争で使われた化学兵器が今でも全国各地に埋まっているという。その現場をリポート!

◆’64年からサリンを造り続けていた自衛隊

「課長、青酸カリがありますよ。500gもあります」

「まいったなあ……」

’79年の春、埼玉県にある陸上自衛隊化学学校で実験助手をしていた桑原幸一氏(仮名)は、薬品庫の整理の際にこのような会話を上司と交わした。青酸カリは毒物及び劇物指定令で指定された「毒物」だ。500gで2500人分の致死量にあたる。毒物に指定されると、取り扱いや販売などが厳しく規制され、漏洩や紛失の場合には、保健所や警察に届け出る必要がある。

しかし桑原氏らは「研究員7人でゴム手袋をして、駐屯地西側のグラウンドの端にある樹木の根っこ付近に1mほどの穴を開け、2〜3日かけて青酸カリやヒ素などの毒物が入った瓶を遺棄しました」という。薬品は瓶のまま1斗缶に入れてセメントで固め、3か所に分けて10個ほどを埋めた。

「使わずに残っていた古い薬品を、廃棄の手続きに従うとめんどくさいしお金がかかるから、遺棄しろということになったのだと思います。違法なのはみんなわかっていました」(桑原氏)

さらに桑原氏は「私は化学学校で、サリンなどの毒ガス生産にかかわっていた」とも証言する。サリンは青酸ガスの500倍とも言われる猛毒で、筋肉が麻痺・痙攣し呼吸停止を引き起こす。

桑原氏はこのことを’13年に告発、その上司だった山里洋介氏も、『週刊金曜日』の取材に対してサリンの生産を認めている。

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