ジャイアント馬場さんの“夕食は永田町で”――フミ斎藤のプロレス読本#146[馬場さんワールド編1]

ジャイアント馬場さんの“夕食は永田町で”――フミ斎藤のプロレス読本#146[馬場さんワールド編1]

『フミ斎藤のプロレス読本』#146 馬場さんワールド編エピソード1は、ジャイアント馬場さんファミリーのディナー@キャピトル東急ホテルのワンシーンから(写真は全日本プロレス『97チャンピオン・カーニバル』オフシャル・プログラム表紙から)

 199X年

 ジャイアント馬場さんは、細かく砕いたクラッカーのかけらをたくさん浮かべたパンプキン・ポタージュのスープを丸いスピーンでゆっくりと口に運んでいた。

 大きめのダイニングテーブルの上座にはミスター馬場がいて、右どなりにはミセス馬場の元子さん、左側にはレフェリーの和田京平さんが腰かけている。

 永田町のキャピトル東急ホテルは、トーキョーの心臓部のすぐそばの山王女坂(さんのうめさか)というゆるやかな坂道のてっぺんにある。裏手には日枝神社、2ブロック先には国会議事堂、国立図書館、最高裁判所などがでんとそびえ立っている。

 時間がのんびりと流れ、クラシック音楽がよく似合う天井の高い空間。やわらかい明かりにつつまれたロビーには、頑丈そうなコーヒーテーブルとスクウェアなカウチがいくつもお行儀よく並べられている。

 馬場さんご夫妻は、このホテルをリビングルームがわりにしている。

 スープのあとはコンビネーション・サラダ。サラダのあとはメイン・ディッシュ。馬場さんの目のまえに運ばれてきたのはフィレ・メニョーン。かんたんにいえば、ヒレ・ステーキだ。

 お肉の焼き加減は、たぶんミディアム・レア。つけ合わせは、山のようなマッシュポテトとグリーンピース。元子さんが頼んだのはヒレカツとサイドオーダーの温野菜のプレート。温野菜はブロッコリ、カリフラワー、にんじんの輪切り。京平さんは黙もくとテリヤキ・ステーキにナイフを入れている。

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