映画『エイリアン』のデザイナーがジャケを手掛けた邦楽アーティストと「オタクメタル」の共通点

映画『エイリアン』のデザイナーがジャケを手掛けた邦楽アーティストと「オタクメタル」の共通点

hideの初のソロアルバム『HIDE YOUR FACE』(1994年)のジャケットもH・R・ギーガー。

<文/山野車輪 連載第16回>

◆90年代、デスメタルが日本で静かなブームに

 筆者はジャパメタだけでなく、洋楽へヴィメタルも聴き続けてきた。それは高校生の頃、クラスの友人から誕生日プレゼントとして、お好みのへヴィメタル・テープをもらったところから始まる。そのテープにはMETALLICA、SLAYERらスラッシュメタル四天王や、英国へヴィメタル・バンドVENOM、さらにはイタリアのメタルバンドで当時、裏ジャケットで女性器が見えていることが話題になったBULLDOZERなどが収録されていた。

 これらのバンドからお分かりのように、筆者にとっての洋楽へヴィメタルの入り口は正統派ではなく、スラッシュメタルや後のブラックメタルのルーツとなるバンドだった。ようやくJudas PriestやHELLOWEENなどを聴くようになった頃、ジャーマン・メタル第2世代(BLIND GUARDIANやHEAVENS GATEなど)の勃興が起こっており、数年後に北欧からも、様式美へヴィメタルのバンドが次々と登場し(StratovariusやROYAL HUNT、Conception、NATIONなど)、筆者はそれぞれのムーヴメントにドップリと浸かることとなる。

 ドイツや北欧から出てきたメロディを重視したスピーディなメタルは、後にメロディックスピードメタル(“メロスピ”)というサブジャンルとして統合され、現在も一つの大きな流れとなっている。

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