安倍首相の外交が「四流」な理由。トランプをノーベル賞に推薦って…/倉山満

安倍首相の外交が「四流」な理由。トランプをノーベル賞に推薦って…/倉山満

首相官邸Twitterより。1月21日、モスクワを訪問してプーチン大統領と会談

― 連載「倉山満の言論ストロングスタイル」―

◆安倍外交は、どの程度か? 四流である。五流とは言わないが、三流には至らない

 トランプをノーベル平和賞に推薦するなんて「アメポチ」がすぎる。安倍外交は卓越していると思っていたけど、見損なったという声がある。

 しかし、見損なうなど、見当違いも甚だしい。安倍外交は最初から大したことはないのだから。

 安倍外交は、歴史的評価を下せば、どの程度か? 四流である。五流とは言わないが、三流には至らない。褒め過ぎも貶し過ぎも不当なので、四流である。

 確かに、政権発足当初こそは、「地球儀外交」を掲げ、マトモな外交をやる気配はあった。「地球儀外交」とは、アメリカとの同盟を基軸に太平洋の自由主義諸国……台湾、東南アジア、オーストラリア、インドといった諸国と連携しつつ、英仏のような欧州の大国をも巻き込んで、中国やロシアのような価値観が異なる膨張主義政策を採る国に対抗しようとの試みだった。定石だ。

 アメリカ大統領がドナルド・トランプに代わってからは、日米関係は良好となった。トランプが他の友好国との軋轢を繰り返すので、安倍首相が「トランプ内閣の外務大臣」として果たした役割は、本欄でも再三再四、強調してきた。

 同時に、安倍首相の「戦後レジームからの脱却」を、すっかり忘れたかのような態度は批判してきた。

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