年利35%も夢じゃない?投資家がチェココルナ「スワップトレード」の極意を伝授
2023年01月31日 08時50分SPA!

年利35%も夢じゃない?投資家がチェココルナ「スワップトレード」の極意を伝授の画像
―[マネー(得)捜本部]―
世界的な金融政策の転換局面で着実に稼ぐ方法とは?今回は兼業投資家のYuki氏が実践するチェココルナ投資を初公開。目指せ、ローリスク・ハイリターンスワップ投資!
◆チェココルナ/円が面白い
’23年相場は荒れ模様。その原因の一端は日銀にある。昨年12月に事実上の利上げを実施して以降、急激に円高が進行。足元のドル/円は130円の大台を大きく割り込んでいる。
おのずと、’23年はさらなる円高が進むと予想する市場関係者が増えているが……円を売って高金利通貨を買う非常にシンプルなスワップ投資を続ける投資家もいる。
「一部の国内FX会社が昨年10月から取り扱いを開始したチェココルナ/円が面白いんです。チェコはインフレ率が16.2%(’22年11月)もあるので政策金利は7%まで引き上げられましたが、FXのスワップ金利はそれ以上に高く、10%を超えている。高金利通貨として人気のメキシコペソなどよりも高いんです」
こう話すのは昨年からチェココルナ/円のスワップ投資を開始した兼業投資家のYuki氏。現在、レバ3倍で買いポジションを保有しており、そのスワップ収入の想定利回りは35%にも達するという。
◆チェコはCEEの優等生
「実はチェコはCEE(セントラル&イースト・ヨーロッパ=中・東欧)の優等生。国債の格付けは日本よりも高く、政府債務残高はGDP比率で40%程度と低い。
また、日本のメーカーも多数チェコに進出しており、工業製品の輸出が伸び続けている貿易黒字国でもあります。だから、チェココルナは同じCEEのポーランドズロチやハンガリーフォリントよりもパフォーマンスがよく、対ドル、対ユーロで見ても値動きが安定している。連動性の高いユーロが暴落しない限りは買って放置してもよさそうです」
とはいえ、“新参者”のチェココルナは典型的な新興国通貨。金利の高さにはそれなりの理由がある。かつて某証券会社で為替トレーダーとして活躍したリウム氏が話す。
◆買い下がりとユロドル売りのヘッジが有効?
「私はインターバンク時代にチェココルナを触ったことがありますが、当時は、年末になると金利が急落して大きく売り込まれる不安定な通貨だったと記憶しています。今はインフレへの対抗措置として金利を引き上げているため、割高に推移しているにすぎないという点は注意しておくべき。
そもそも連動性の高いユーロの先行き見通しも不透明。’23年は景気後退局面に入るリスクもある。実際、EUの盟主・ドイツはマイナス成長が濃厚。少なくとも対ドルではユーロ安が進行する可能性が高いと見ています」
値下がりリスクを想定したチェココルナ投資法はあるのか? Yuki氏は買い下がりを念頭に入れているという。
「足元では5.8円の高値圏にありますが、円高やユーロ安が進んだ場合は少なくとも10%以上の値下がりリスクがあると想定しています。
’14年と’18年の高値水準である5.4円が当面のサポートになる可能性があるため、そこまで下げてきたら買い下がり、過去最安値圏の4円まで下げても耐えられるレバでスワップ運用を続ける予定です」
◆チェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的
’23年に限れば、ユーロ/ドルを売ってリスクヘッジする手もあるそうだ。
「チェココルナ/円とユーロ/ドルの連動性はないため、長期のヘッジ通貨にはなりませんが、今年に限ればユーロ/ドルが大きく上昇する可能性は低いうえに、売りポジションには現状、スワップがつく。
今年の為替市場はすべてFED(米連邦準備制度)の政策次第なので正確に予想するのは難しいのですが、仮に年後半から米国が利下げに転じてもユーロ/ドルがさらに10%以上も値上がりする可能性は低い。一時的なチェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的かも」(リウム氏)
当然、チェコ中銀の金融政策次第でスワップ金利が下がる可能性もある。だが、レバ3倍で年利35%なら、3割値下がりしてもプラス。’23年限定なら投資妙味あり!?
<取材・文/池垣 完(本誌) 図版/ミューズグラフィック チャート/TradingView 写真/JK21/PIXTA>
【Yuki】
兼業投資家。シストレや注文・決済をループさせるループイフダン、スワップ運用を実践。ほぼ放ったらかしで年間数百万円の利益をあげ続ける。@kawaselab
【リウム】
FXトレーダー。某証券会社で為替トレーダーを務めた後、個人トレーダーに転身。FX、バイナリーオプションで稼ぎ続けるなかで、FXサロンも運営。@RiumFX
―[マネー(得)捜本部]―
世界的な金融政策の転換局面で着実に稼ぐ方法とは?今回は兼業投資家のYuki氏が実践するチェココルナ投資を初公開。目指せ、ローリスク・ハイリターンスワップ投資!
◆チェココルナ/円が面白い
’23年相場は荒れ模様。その原因の一端は日銀にある。昨年12月に事実上の利上げを実施して以降、急激に円高が進行。足元のドル/円は130円の大台を大きく割り込んでいる。
おのずと、’23年はさらなる円高が進むと予想する市場関係者が増えているが……円を売って高金利通貨を買う非常にシンプルなスワップ投資を続ける投資家もいる。
「一部の国内FX会社が昨年10月から取り扱いを開始したチェココルナ/円が面白いんです。チェコはインフレ率が16.2%(’22年11月)もあるので政策金利は7%まで引き上げられましたが、FXのスワップ金利はそれ以上に高く、10%を超えている。高金利通貨として人気のメキシコペソなどよりも高いんです」
こう話すのは昨年からチェココルナ/円のスワップ投資を開始した兼業投資家のYuki氏。現在、レバ3倍で買いポジションを保有しており、そのスワップ収入の想定利回りは35%にも達するという。
◆チェコはCEEの優等生
「実はチェコはCEE(セントラル&イースト・ヨーロッパ=中・東欧)の優等生。国債の格付けは日本よりも高く、政府債務残高はGDP比率で40%程度と低い。
また、日本のメーカーも多数チェコに進出しており、工業製品の輸出が伸び続けている貿易黒字国でもあります。だから、チェココルナは同じCEEのポーランドズロチやハンガリーフォリントよりもパフォーマンスがよく、対ドル、対ユーロで見ても値動きが安定している。連動性の高いユーロが暴落しない限りは買って放置してもよさそうです」
とはいえ、“新参者”のチェココルナは典型的な新興国通貨。金利の高さにはそれなりの理由がある。かつて某証券会社で為替トレーダーとして活躍したリウム氏が話す。
◆買い下がりとユロドル売りのヘッジが有効?
「私はインターバンク時代にチェココルナを触ったことがありますが、当時は、年末になると金利が急落して大きく売り込まれる不安定な通貨だったと記憶しています。今はインフレへの対抗措置として金利を引き上げているため、割高に推移しているにすぎないという点は注意しておくべき。
そもそも連動性の高いユーロの先行き見通しも不透明。’23年は景気後退局面に入るリスクもある。実際、EUの盟主・ドイツはマイナス成長が濃厚。少なくとも対ドルではユーロ安が進行する可能性が高いと見ています」
値下がりリスクを想定したチェココルナ投資法はあるのか? Yuki氏は買い下がりを念頭に入れているという。
「足元では5.8円の高値圏にありますが、円高やユーロ安が進んだ場合は少なくとも10%以上の値下がりリスクがあると想定しています。
’14年と’18年の高値水準である5.4円が当面のサポートになる可能性があるため、そこまで下げてきたら買い下がり、過去最安値圏の4円まで下げても耐えられるレバでスワップ運用を続ける予定です」
◆チェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的
’23年に限れば、ユーロ/ドルを売ってリスクヘッジする手もあるそうだ。
「チェココルナ/円とユーロ/ドルの連動性はないため、長期のヘッジ通貨にはなりませんが、今年に限ればユーロ/ドルが大きく上昇する可能性は低いうえに、売りポジションには現状、スワップがつく。
今年の為替市場はすべてFED(米連邦準備制度)の政策次第なので正確に予想するのは難しいのですが、仮に年後半から米国が利下げに転じてもユーロ/ドルがさらに10%以上も値上がりする可能性は低い。一時的なチェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的かも」(リウム氏)
当然、チェコ中銀の金融政策次第でスワップ金利が下がる可能性もある。だが、レバ3倍で年利35%なら、3割値下がりしてもプラス。’23年限定なら投資妙味あり!?
<取材・文/池垣 完(本誌) 図版/ミューズグラフィック チャート/TradingView 写真/JK21/PIXTA>
【Yuki】
兼業投資家。シストレや注文・決済をループさせるループイフダン、スワップ運用を実践。ほぼ放ったらかしで年間数百万円の利益をあげ続ける。@kawaselab
【リウム】
FXトレーダー。某証券会社で為替トレーダーを務めた後、個人トレーダーに転身。FX、バイナリーオプションで稼ぎ続けるなかで、FXサロンも運営。@RiumFX
―[マネー(得)捜本部]―
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