最高級品質の国産ニット「ほぼハイブランド」なのに半額以下で買える理由

最高級品質の国産ニット「ほぼハイブランド」なのに半額以下で買える理由

SOLID WOOL MUFFLER(BATONER)1万1000円

メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
◆148/180 SOLID WOOL MUFFLER(BATONER)1万1000円

 ニットの産地・山形県にある「奥山メリヤス」が手がけるニットウェアブランドBATONER。

 数々のメゾンブランドのニットウェアを手がけてきた、有名な工場が直営する、いわゆる「ファクトリーブランド」ですね。

 基本的にブランドが自社工場を構えることはありません。ユニクロでさえ自社工場を持つことはネガティブです(もちろん、ZARAなどの例外はありますが)。

◆手頃な価格でメゾンレベルのハイクオリティ

 工場は発注されたブランドの指示書をもとに製品を作っていくことになりますが、当然作るのは工場なのでブランドタグ以外はまったく同じものを再現できる技術があります。

 ファクトリーブランドとはつまりそうした下請けだった工場が、確かな技術とブランドとの取引で培った知見をもとに、「手頃な価格でメゾンレベルのハイクオリティ製品」を作る形式のこと。

 奥山メリヤスが手がけるBATONERもその例です。

◆大人の普段使いにちょうどいいミニマルさ

 上質なウール100%を使用したリブ素材はハイブランド顔負けの高級感があります。

 これがデザイナーズブランドならばいろいろな装飾を付け足すものですが、さすがファクトリーブランド。極めてシンプルにデザインを削いだミニマルなマフラーに仕上げてます。

 大人が普段使いするならこのくらいのシンプルさがちょうどいい。

◆ファクトリーブランドならではの強みを発揮

 私は3色買いして、ガンガン使っていますが高級感もさることながら驚くほど毛玉ができない!

 どんなコートやブルゾンでも合わせやすいコンパクトなサイズですが、肉厚の素材になっており、ボリューム感も担保できる。

 さらにカラーバリエーションはブランドの場合「ミニマムロット」(このくらいの数を作らないと発注できないという基準)があるのであまり複数色作れませんが、ファクトリーブランドだけになんと6色も展開。

◆カーディガンやプルオーバー、ニット帽、ソックスまで展開

 そのうえ値段が税込みで1万1000円と超破格。普通のデザイナーズブランドなら2万~3万円以上してもおかしくない出来ですよ。

 ほかにもBATONERはニットウェアならなんでもアリ。カーディガンやプルオーバー、ニット帽やソックスまでさまざまなものをコスパよく展開しています。

 お得なファクトリーブランド、ぜひチェックしてみてください。

商品、衣装/すべて私物 撮影/林紘輝(商品) 岡戸雅樹(人物)



【MB】

ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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