夫には2人、妻には3人の恋人が…合意のもとで「他の異性と関係を持つ」夫婦の胸のうち

夫には2人、妻には3人の恋人が…合意のもとで「他の異性と関係を持つ」夫婦の胸のうち

佐藤妻(仮)42歳。兼業主婦。恋愛・性愛をテーマに執筆していたブログを通じて夫と知り合い約1年の交際を経て結婚に至った

一線を越えなければ、不貞行為ではない――。「不倫」「婚外恋愛」などさまざまな言葉があるなか、今、新たな関係を求める既婚者が増えている。セカンドパートナーとも呼ばれる関係は、カラダは関係せず、心を満たす。そこで今回はプラトニックな不倫中の既婚男性100人にアンケートを実施。知られざる世界に迫る!
◆プラトニック不倫100人アンケート

昨今、“Hしない不倫”にハマる既婚者が増加し、2人目の相手を指す「セカンドパートナー」という言葉までも誕生している。

Q1 セカンドパートナーをつくったきっかけは?(複数回答可)

・恋愛がしたい      42.5%
・癒やしが欲しかった   30.1%
・友達が欲しかった    23.3%
・仕事のストレス     19.2%
・新しい刺激が欲しかった 15.1%
・相談相手が欲しかった  13.7%
・育児が一段落した     9.6%
・家事・育児の疲れ     9.6%
・夫婦・家族関係の不和   8.2%

◆配偶者はセカンドパートナーの存在を知っている?

Q2 あなたの配偶者はその存在を知っている?

・知っている(配偶者にもセカンドパートナーがいる)15.0%
・知っている 11.0%
・知らない  74.0%

◆接触はどこまでOK?

Q3 接触はどこまで?

・会話まで   43.8%
・手を繫ぐまで 15.1%
・抱き合うまで 12.3%
・キスまで   13.7%
・オーラルまで 15.1%

アンケート対象:肉体関係を持たない婚外恋愛をしている男性100人の回答を基に集計 調査期間:’23年1月16日~23日 調査協力:パイルアップ

◆オープンマリッジ夫婦対談

Q2で「あなたの配偶者はその存在を知っている?」の問いに74%が「知らない」と回答することからも、カラダの関係がないとはいえ、配偶者に“秘密”が原則だ。

しかし、少数ながら存在を知り、関係が良好な夫婦もいる。佐藤夫婦(仮名)は結婚9年目、「配偶者にも相手がいる」(15.1%)に当てはまる、いわゆる“オープンマリッジ”の関係。そんな二人の婚外恋愛観について話を聞いた。

――まず、お二人の婚外恋愛事情を教えてください。

夫:僕は今、2人のセカンドパートナーがいます。2人とも50歳前後の既婚者で子供もいる方で、関係は完全にプラトニックです。

妻:私はマッチングアプリで知り合った肉体関係のある婚外恋愛相手が3人います。

――結婚当初からオープンマリッジだったのですか?

妻:オープンマリッジは3年目からです。私に好きな人ができてしまい、夫に相談したら『いいよ』と許可が下りたんです。私としては彼が嫌がるようなら相手とは別れるつもりでいたのですが……。

――実はNTR(ネトラレ)性癖を持っているとか……。

夫:よく言われますが、そういうのは全くないです。僕はもともと『人間は完璧じゃないから結婚してもそういう気持ちは芽生えるもの』という考えだったので拒否感がなかったんです。逆に妻のほうが、僕がセカンドパートナーをつくることに反対でした。

◆遊んだらその分だけ家族に向き合うこと

妻:私は浮気されるのが嫌だったから(笑)。でも、新しい恋人ができた後でも私の夫への気持ちは全く変わらなかったし、むしろ愛情は増していくばかりで。だったら、夫もきっとそうだろうから大丈夫だと思えるようになりました。

――夫さんはどのように相手を探したのでしょうか?

夫:出会い系サイトのPCMAXに登録をして、お酒の趣味が合いそうな人に声をかけました。たまたま居酒屋で知り合って、会話が盛り上がって仲良くなることもあります。

――選ぶ時の基準は?

夫:ネット上で乱暴な言葉を使わない人、他人のことばかり話す人は避けてます。あとは、肉体関係は持たないとプロフィールに自分の考えは書いてあるので、それに賛同してくれることが前提ですね。

◆セカンドパートナーとの決まり事は?

――セカンドパートナーとの間に決まり事はありますか?

夫:お互いの家庭第一が基本ルールです。遊んだらその分だけ家族に向き合うこと。家庭を壊すような関係ならば必要ないと思っています。

妻:私もそれがわかっているので、逆に彼女たちとどういう時間を過ごしているのか興味本位で聞いてしまうんです。

――嫉妬心は湧きませんか?

妻:ないですね。カニを食べてきたと言われて『おいしかった? どんなカニだった?』と詳しく知りたくなるのと同じ感覚です。

◆セカンドパートナーと3人での食事も…

夫:僕からもデート中に食べているパフェの写真を送ったりしていますよ。

妻:実際に夫と3人で食事に行ったこともありますよ(笑)。

――すごい! もしも、セカンドパートナーが肉体関係を迫ってきたらどうしますか?

夫:そういう相手を別につくればいいと思います。

妻:夫はあまり性行為に重きを置いていない人なんです。

夫:でも、夫婦の間での性生活はあります。9年目にしては頻度は高いほうかも。

◆夫がセカンドパートナーに求めているもの

――では、夫さんがパートナーに求めているものとは?

夫:例えるならば、ビタミン剤やサプリのようなものです。家庭の外に目を向けることで心にゆとりが生まれている分、妻との関係も良いものになっているのだと思います。

妻:私も夫から大事にされている実感がありますし、彼の信念もリスペクトしているので不満はないです。

夫:ただ、妻が一目惚れ体質なので、たまにうさんくさい男と付き合ってる気配があるのは心配です(笑)。

お互いを信頼するからこそ成り立つ、新しい夫婦の形が見えたような気がする。

◆セカンドパートナー2人との変則的なデートに密着!

’23年1月某日。佐藤(夫)氏はセカンドパートナー2人との変則的なデートに出かけていた。お酒好きのAさんから「一緒に夜景が見たい」というリクエストと、スイーツ好きのBさんの「渋谷のパフェが食べたい」という希望を受け、なんと3人で遊びに行くことにしたという。

JR渋谷駅ハチ公口付近で2人と13時頃に待ち合わせ。まずはBさんのリクエストのフルーツパーラーでおいしいパフェに舌鼓を打つ3人。食後はAさんのショッピングに付き合って、デパートのアクセサリー売り場で彼女に似合うピアスを探した。

◆互いに対抗心を抱いているようには見えない

日が暮れてきたところで「SHIBUYA SKY」に移動。展望デッキに上り、3人で高層ビルから大都会の夜を満喫。その後は19時前という早めの時間で解散となった。3人の空気は終始驚くほど和やか。

AさんとBさんだけで会話をしていることもあり、互いに対抗心を抱いているようには見えない。セカンドパートナーの女性同士だけで会うことも。この距離感は肉体関係を伴わないセカンドパートナーだからこそであろう。

3人であることを除けば、一般的なデートだった。

半日にも満たない、限られた時間ではあったが、AさんもBさんも満足そうな顔でそれぞれの家庭へと帰っていった。

取材・文/週刊SPA!編集部

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